近年、メンズファッションにおいてローファー人気が再燃している。リモートワークの普及でドレスコードが緩和される一方、外出時には足元に上品さを求める男性が増えているのだ。しかし、従来のかっちりとした表革のものは重厚すぎる場面もあり、逆にローファータイプのスニーカーではカジュアルに振りすぎてしまう。こうしたニーズに対し、セリーヌが着目したのがドライビングシューズの持つ絶妙なバランスだった。

6月19日、セリーヌから待望の新作シューズ「ADAM LOAFER（アダム ローファー）」がローンチした。2025年秋冬コレクションの目玉となるこのローファーは、まさにクラシカルな紳士靴の代表格であるカーシューズからインスピレーションを得てデザインされている。

最大の特徴は、カジュアルな佇まいとエレガントな印象を両立させた絶妙なバランスにある。素材には上質なスエードカーフスキンを採用し、リラックスした印象を保ちながらも洗練された表情を演出。従来のローファーが持つフォーマル感を適度に緩和し、現代のライフスタイルにマッチした仕上がりを実現した。

機能面でも注目すべき工夫が施されている。薄くて軽量なラバーソールは足への負担を軽減し、長時間の着用でも疲れにくい設計だ。さらに、かかと部分に配されたエラスティックバンドが絶妙なフィット感を生み出し、脱ぎ履きの利便性と安定した歩行感を両立している。

メンズモデルは、ベージュ、ダークブラウン、エレクトリックブルーの3色展開。特にエレクトリックブルーは、セリーヌらしい大胆な色使いで、コーディネートのアクセントとして活躍しそうだ。一方、ベージュとダークブラウンは汎用性が高く、ビジネスカジュアルからオフスタイルまで幅広いシーンで重宝する。7月下旬にはウィメンズモデルも登場予定で、ローズウッド、ダークブラウン、ベージュ、レッドの4色が用意される。購入は全国のセリーヌブティック、または公式オンラインストアで可能だ。

クラシックとモダンを融合させたセリーヌの新提案は、ローファーという定番アイテムに新たな価値を与えている。足元から始まる上質なカジュアルスタイルを求める男性にとって、注目の一足になりそうだ。