ロンドン発のブレンデッドウイスキーブランド「コンパス ボックス」は、創業25周年を記念した限定ボトル「フレーミング ハート 2025」を発表した。全世界9,384本の限定ボトルとして展開される。

2006年に始まったフレーミング ハートは、アーティスト、M.ウォードの楽曲にインスパイアされて生まれたシリーズ。回ごとに構成とコンセプトを刷新し、使用原酒や熟成手法も毎回異なる。スモーキーでスパイシーなブレンデッドモルトの可能性を探る実験的リリースとして継続してきた。

第8弾となる今回は、4種のピーテッドモルトのみを使用。いずれもフレンチオークの特注樽で追熟されており、2007年の第2弾以来の構成となる。原酒は、ベンリネス蒸留所（35.5％）、タリスカー蒸留所（48.1％）、ラフロイグ蒸留所（3.0％）、アイラ系ブレンデッドモルトの“ウィリアムソン”（13.4％）。ピートとスパイスを主軸に、果実とスモークの対比を設計に組み込んでいる。

香りはオイリーなスモークにジンジャーや果実が重なり、口に含むと多様なスパイスが広がる。余韻にはスモークとメントール、柑橘のオイル感が残る。無着色・ノンチルフィルタードでボトリングされている。

ラベルは同シリーズで採用されている木版画調のデザインを踏襲しつつ、樽職人（クーパー）を登場させた。炎を宿すオーク構造を点検する姿が描かれている。

発売は2025年8月上旬から。