1.5kg超のフジツボと藻に覆われたウミガメの姿が衝撃的すぎると話題に「泳げるのが奇跡」

  • 文:大村朱里
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Shutterstock-Tropicalens ※写真はイメージです

アメリカ、ノースカロライナ州のビーチに打ち上げられた1匹のアオウミガメ。その甲羅には約680g以上もの貝殻や海藻がびっしり付着していたーー。

このウミガメは、ケープ・ハッターアス国立海岸で発見され、通報を受けた海岸の資源管理チームによって救出。現在は水族館のリハビリテーションセンターで手厚いケアを受けている。

このウミガメが発見されたのは2024年4月15日。ケープ・ハッターアス国立海岸で、座礁しているところを通報された。現場に急行した資源管理チームが保護し、ノースカロライナ州ローノーク島にある水族館の「STARセンター」へ搬送。担当した専門家によると、なんと甲羅には貝類、海藻、微生物などがびっしり。合計で680g以上の重さがあったという。スタッフがこれらを取り除いたところ、体重は約3.4kgから約2.7kg強まで減少。なんと680g以上もの“お荷物”がくっついていたことになる。

専門家によると、こうした付着生物は「付着植物」や「エピゾイド(他の生物にくっついて生きる動物)」と呼ばれる。無害なものもあるが、あまりに多いとウミガメの移動や呼吸を妨げ、感染症のリスクも高まるという。また、ジョージアウミガメセンターによれば、甲羅に大量の付着物があると、ウミガメはうまく泳げなくなるという。

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現在は「活発に泳ぎ、食欲も旺盛」

保護されたウミガメには「コンフェッティ」という愛称が付けられ、元気を取り戻しつつあり、食事も開始しているというが、まだ痩せ気味のためしばらくは療養生活が続く見込み。

TikTokやXでは「680gって…そりゃしんどいわ」「この子、マジで海のサバイバー」「甲羅に世界背負って泳いでたのか…泣ける」といった声が多数。中には「ウミガメ界のスーパーヒーロー」など、彼女の回復を応援するコメントも見られる。

「まだ痩せていますが、しっかり食事もとれており、順調に回復しています。今後はさらに体重を増やしながら、必要な医療ケアを続けていきます」と広報担当者はコメントしている。

今回のように、野生の海洋動物が助けを必要としているケースは少なくない。ノースカロライナ州の海岸当局は、異常な状態のウミガメなどを発見した際は、すぐにホットラインまで通報するよう呼びかけている。

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【動画】泳げるのが奇跡⁉︎ 1.5kg超のフジツボと藻に覆われていたウミガメ。