ジョルジオ アルマーニの2025年春夏アイウエアコレクションが、新しい時代の美学を示している。「Elegance means being remembered(エレガンスとは記憶されること)」というデザイナーの言葉をフレームに刻んだモデルから、自然由来のホーンやバイオアセテートを駆使した作品まで、こだわりの素材選びと革新的なデザインが融合したこのコレクション。それぞれが示すのはまさにアルマーニが描く未来のアイウエア像そのものだ。代表的な4つのモデルから、その真髄を読み解いてみよう。

このサングラスのフレームに使用されるホーンは、動物が自然にその生涯を終えた後に得られる副産物のみを採用。メタル製ノーズパッドとレーザーで刻印されたロゴ、ペールゴールドのダイヤモチーフがテンプルチップ(耳にかかる部分のパーツ)を飾り、ホワイトホーン×ブラウンレンズの組み合わせが上品な仕上がりを演出している。ブランドのヘリテージを想起させる洗練されたラウンドフレームである。
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続いて紹介するのは、アビエーター型をユニークに再解釈したラウンドサングラス。バイオアセテート製のフレームにダブルブリッジデザインを採用し、ヨロイ(蝶番部分)からテンプルにかけてダイヤモチーフのディテールを施している。イエローハバナ×グリーンレンズ、レッドハバナ×ブルーレンズの2色展開で、現代的な感性に響くカラーリングと遊び心のあるデザインが魅力的だ。
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ランウェイにも登場したこのサングラスは、アビエーター型の大胆でフューチャリスティックな魅力を前面に押し出す一品。ゴールドのメタルフロントを配した印象的なアセテートフレームに、ロゴをあしらったワイドテンプルが特徴。ベージュ、ストリークブラウン、ブラック、グレーの4色展開で、それぞれ異なるレンズカラーとの組み合わせが絶妙なバランスと艶やかな質感を生み出している。


フレームの上部にデザイナーの名言が刻まれた、コレクションの哲学を体現するモデル。クラシックなパント型デザインにモダンな魅力を加え、バイオアセテート製のフレーム上部にデザイナーの名言が刻まれている。スリムなテンプルにはゴールドのロゴが施され、マットブラック×ダークグレーレンズの組み合わせが知的で洗練された印象を表現している。
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特筆すべきは、コレクション全体に通底する環境配慮の姿勢だ。使用されているバイオアセテートは、原材料中の67%が植物由来のバイオベース炭素で構成されており、第三者機関による科学的検証により、化石資源ではなく再生可能な資源に由来することが確認済みである。同様にホーンも自然由来の副産物を採用している。
また、今回の4モデルに加え、日本の美意識にインスパイアされたクリップオン仕様のデザインも展開。コレクション全体では、アイコニックな定番モデルから、ホーンやアセテートにメタルインサートを施した大胆なシルエットまで、多彩なバリエーションが揃っている。
ジョルジオ アルマーニが問いかける「記憶されること」の真意は、華美な装飾や一過性のトレンドではなく、持続可能な素材選択と時代を超越するデザインにあるのかもしれない。2025年春夏、このアイウエアコレクションは着用者の記憶に深く刻まれ、長く愛され続ける存在となることだろう。
ジョルジオ アルマーニ ジャパン
TEL : 03-6274-7070
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