宇宙飛行士が作った独創的すぎる“チーズバーガー”にネット騒然! ビジュアルには賛否両論

  • 文:山川真智子
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Photo:Pike-28/Shutterstock※写真はイメージです

国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中のNASAの宇宙飛行士が、独創的なチーズバーガーの写真を公開し話題になっている。その材料は、宇宙船内で手に入るものだけ。宇宙での食生活の大変さを垣間見ることができる力作だ。

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宇宙ならでは! 手に入る材料をアレンジ

話題のチーズバーガーを作ったのは、NASAの宇宙飛行士、ジョニー・キム。デイリー・メール紙によれば、キムは2025年4月8日にロシアのロスコスモスのソユーズMS-27でISSに到着。その後8ヶ月間を宇宙で過ごすことになっている。

ISSに到着して以来、キムさんはソーシャルメディアXで近況報告をしている。「MRE(すぐに食べられる食事)で生活したことがあるなら、おそらくクリエイティブな“野外レシピ”を試したことがあるだろう」という投稿が示すように、宇宙飛行士たちは何かが無性に食べたくなった場合は、手に入るものでやりくりしているようだ。

今回のチーズバーガーでは、バンズを「小麦のスナックブレッド」、ビーフパティを「ビーフステーキ」で代用し、トッピングと接着用に「チーズスプレッド」と「ポテトグラタン」を利用。仕上げに補給船カーゴドラゴンが運んできたコチュジャンをたっぷりかけて、“バーガー”らしきものを完成させている。

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宇宙食はカロリー第一! 見た目は第二

ニューヨーク・ポスト紙によれば、宇宙の食事で大切なのは、まず十分なカロリーを摂取することだ。生鮮食品は3か月を過ぎればなくなるため、果物や野菜はパック詰めかフリーズドライのみとなる。ビーフステーキのような肉製品や卵はすべて地上で調理されており、宇宙では再加熱されて消費されるとのことだ。

地上で食べられるものに比べれば、キムのチーズバーガーはあまりおいしそうには見えないが、無重力空間に浮かぶその写真を見た人たちからは、努力を評価する温かいコメントが寄せられている。キム本人は料理好きのようで、「家族のために料理することができなくて寂しい」と投稿している。

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過去にはトルティーヤも 味は高評価

実は宇宙で作られた即席ファストフードが披露されたのは、これが初めてではない。2015年に、宇宙飛行士のテリー・バーツがトルティーヤに包まれた奇妙な見た目の「スペース・チーズバーガー」の写真をソーシャルメディアに投稿している。

ビーフパティ、ロシアン・マスタード、トマトペースト、チーズペーストをトルティーヤに載せたもので、本人は「とてもおいしい!」とコメントを加えていた。

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キム作のチーズバーガー

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無重力なので浮遊している

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2015年のトルティーヤ使用のハンバーガー