
カナダで6本足のネコが保護され、話題になっている。英デイリーメールが報じた。
「私たちはこの子を助けてあげられるのか」
今年3月、カナダ・アルバータ州エドモントンを拠点とする動物保護団体ファーゲット・ミー・ノットのクリスティン・コルトンさんに、一通のメールが届いた。それは脇腹から余分な足が生えている野良猫に関する相談のメールで、「足の多いネコなんているわけない」と半信半疑だったコルトンさんは添付されたネコの画像を見てとても驚いたという。
4月、コルトンさんは問題のネコを保護することに成功した。ネコは1歳くらいのメスで、とても人なつこく穏やかな性格をしており、童謡『Itsy Bitsy Spider(ちっちゃなクモさん)』にちなんでビッツィーと名付けられた。
ただ、ビッツィーは明らかに大きな問題を抱えていた。脇腹から生えた余分な2本に加え、後ろ足の片方も怪我で機能しなくなっており、ちょっとした移動にも苦労するような有様だった。ビッツィーを連れ帰ったコルトンさんはとても悩んだという。「最初に彼女を連れてきたとき、私はちょっと泣いてしまったんです。この先どうなるんだろう、私たちはこの子を助けてあげられるのか? って」
SNSで寄せられた善意
ビッツィーはウィンダミア動物病院で診察を受けた。レントゲン写真からは骨盤も2つあることがわかり、母親の子宮内で兄弟を吸収し、2本の余分な足と2つめの骨盤が残ってしまったのではないかと推測された。診察の結果、獣医師たちは骨盤の一部と余分な足と動かなくなっている足の3本を除去することで、ビッツィーの生活の質は向上すると判断した。
ただ、手術には5000ドルもの費用が必要だった。ファーゲット・ミー・ノットの公式Instagramにビッツィーの写真と共に募金を呼びかける投稿を行ったところ、たちまち拡散され、多くの寄付が寄せられたという。そしてビッツィーは無事手術を受けることとなった。
ビッツィーは2時間もの切除手術に耐え、その後はめざましい回復を遂げた。手術前のビッツィーは寝るときもクモのように足を広げなければならなかったが、手術後はネコ用ベッドに上手に寝そべることができるようになった。その様子に、コルトンさんも大いに感動したという。
退院したビッツィーは、ウィンダミア動物病院のオフィスマネージャーの家に引き取られた。「彼女はとても元気で、走ったり遊んだりしています。ソファやテーブルにも飛び乗れるようになりました」 多くの人々の善意により、ビッツィーは幸福な生活を手に入れたようだ。
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ビッツィーの画像
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手術後のビッツィー