ベントレーモーターズは、フラッグシップモデルのSUV「新型ベンテイガ スピード」を発表した。最高出力650PS、最大トルク850Nmを発揮する4.0リッターV8ツインターボを搭載し、0-100km/h加速はわずか3.6秒。最高速度は310km/hに達し、先代を凌駕する性能を実現している。

新型ではスポーツエキゾーストが標準装備され、2本の楕円形テールパイプから力強いサウンドを奏でる。より強い響きを求める人向けに、オプションでチタン製アクラポビッチ・エキゾーストも用意されている。

走行モードは3つ。中でもSPORTモードは、サスペンションの減衰特性が従来比で15％剛性を強化。コーナリング時の一体感と鋭い操舵性を向上させる。加えて、全輪操舵や、ローンチコントロール機能を含むESCダイナミックプログラムを搭載。これにより、状況に応じてドリフトアングルを伴う走行や、オンスロットル時のスリップアングル制御を可能にした。

エクステリアには、ダークティント仕上げのブライトウェアやスモーク調のヘッドランプ、グレーレンズのテールランプなどを採用し、スポーツモデルらしい精悍な印象に。ベントレー史上初となる23インチのスピード専用ホイールを備えており、3種の仕上げから選択可能。ブレーキキャリパーは全7色のカラーバリエーションを展開する。

インテリアでは、新開発のプレシジョン・ダイヤモンドキルトや、スピード専用のカラースプリットを採用。さらにSpeedバッジや専用ディスプレイなど、視覚的にもこの一台の世界観を感じさせる。

ベントレーは、2035年までに全モデルを電動化することを掲げているが、新型ベンテイガ スピードは、内燃機関の可能性を突き詰め、ひとつの到達点を体現している。