人間と芸術の本質を問いかける、映像と音響のインスタレーション

世界的アーティスト、詩人であるパティ・スミスと、ベルリンを拠点とする現代音響芸術集団サウンドウォーク・コレクティヴによる最新プロジェクト「コレスポンデンス」。世界各地でフィールドレコーディングした音の記憶とスミスの詩を映像により増幅させ、交差させるオーディオビジュアルインスタレーションが日本初公開となる。８つの映像が織りなす複数の物語は原発事故や森林火災、動物の大量絶滅といったテーマを探求し、芸術家の役割や人間の本質を問いかける。

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黒のイメージから色彩の世界へ、モダニズム前夜の芸術家の変遷

フランス・ボルドー生まれのオディロン・ルドンは異形のものたちが登場する神秘的で奇怪ともいえる幻想のイメージを黒色の木炭画と石版画で表現したことで知られる。1890年代以降はパステルや油彩に移行し、花や神話、宗教、人物などを色彩豊かに描くようになる。さらにキャリア後半には装飾画などに着手し、より理解しやすい主題を手掛けた。本展は、モダニズムの諸相と接しながら独自の表現を見出したルドンの、豊穣な画業の全容を目の当たりにする機会となる。