
2025年4月23日、英国王室の末っ子であるルイ王子が7歳の誕生日を迎えた。これを記念し、ウィリアム王子とキャサリン妃がルイ王子の公式ポートレートを公開した。
今回の写真は、ノーフォークのブルーベルが咲き誇る森で撮影されたもの。ルイ王子はジーンズにチェック柄のシャツ、カーキのニットを重ねたカジュアルな装いで登場。丸太の上に座り、前歯の抜けた笑顔を見せている。
今回のバースデー・ポートレートの公開について、いくつかの「例年と異なる点」が指摘され、話題となっている。
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撮影者がキャサリン妃ではなかった
例年、王室の子どもたちの誕生日ポートレートは、アマチュア写真家としても知られるキャサリン妃が撮影することが多かった。
しかし、今回は写真家ジョシュ・シナー氏による撮影が行われた。シナー氏は2023年のクリスマスカード写真や他の王室イベントでも撮影を担当しており、王室における信頼関係を築いている存在である。
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履いている「ズボン」が意味するもの
ルイ王子の衣装にも注目が集まった。伝統的にイギリスの上流階級において、男子児童は8歳ごろまでショートパンツを履く慣習がある。しかし今回、ルイ王子は初めてフルレングスのジーンズ姿で誕生日ポートレートに登場した。
特にこうした伝統を意識せずに選ばれた衣装だった可能性もある。しかし「スタイルの変更は、伝統と現代性のバランスを模索する王室の姿勢を示唆しているのでは?」といった深読みした指摘もされている。
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初の「バースデー・ビデオ」公開
さらに、今年は初の試みとして、ポートレート写真と同じ場所で撮影されたと思われる動画も公開された。映像には、走り回ったり、木から飛び降りたりするルイ王子の姿が収められており、写真とはまた異なる一面を見せている。

動画では、王子が「オーバーリアクション」とも言える仕草を見せながらカメラと戯れている。これまでにたびたび話題となってきた彼の「やんちゃなキャラクター」が映し出され、「可愛い」と好評だ。

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王室の家族ポートレートの意味
英国王室では、公務を行うシニアロイヤルと君主直系の子供たちの誕生日には、公式ポートレートが公開されるのが慣例となっている。
現在は、チャールズ国王、カミラ妃、ウィリアム王子、キャサリン妃、アン王女、エドワード王子(エディンバラ公)に加え、王位継承順位の高い子どもたち(ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子)の誕生日ポートレートが毎年王室公式SNSから発信されている。
誕生日ポートレートの公開を楽しみにしている王室ファンは多いが、ファッションやしぐさ、背景、発信方法に時代のトレンドが見えるもの興味深い点だ。今回を機に、「映像ポートレート」も定番になるかもしれない。
【次ページ:動画あり】ルイ王子の公式「誕生日映像」
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