
今年4月、アメリカのスキー場で女性だけのスードスキー大会が開かれた。その様子はSNSにも投稿され、動画が1万5000回以上再生されるなど話題になっている。
女性だけのスキーフェス
4月10〜12日、米コロラド州のサンライト・マウンテン・リゾートで、女性のためのスキーフェス・ブートタンフェスティバルが開催された。スキーシーズンの終わりに3日間山を貸切にして行われ、参加者は女性かノンバイナリーのみだ。収益は女性のアウトドアスペースへのアクセスを支援するNGOに寄付される。
ブートタンフェスティバルの目玉は、服を脱いでスキー場を滑り降りるネイキッド・ラップだ。その時の様子を、ブートタンフェスティバルの公式Instagramで見ることができる。投稿されている動画には、上着やズボンを脱ぎ捨てた女性スキーヤーたちが真っ白なゲレンデを滑走していく姿が収められている。とても寒そうだが、画像や動画に写る参加者は皆笑顔で、思い思いに開放的なスキーを楽しんだようだ。
参加者は次のように語っている。「他ではなかなかできない経験です。こんなにたくさんの女性が集まるなんて。本当に歓迎されている雰囲気です」「ずっと来たいと思っていたので、今年は思い切って参加しました」
参加者の間には姉妹のような絆
今年で5回目となるブートタンフェスティバルは、2021年に初めて開催された。主催者のジェニー・ヴェロッキさんによると、このフェスはほんのちょっとしたひらめきから始まったそうだ。記念すべき第1回には27人が参加し、「それまで感じたことのないような喜び」があったという。
女性による、女性のためのスキーフェス。男性の目を気にせずに大胆にスキーを楽しめるということから、参加者は年々増えていった。会場に使っていたゲレンデの閉鎖などのアクシデントもあったが、多くのボランティアが参加し、スポンサー企業も付き、今年はついに参加者700人にまで膨れ上がった。
フェスの夜には、バンドやアーティストを招いたパーティーが開催された。皆でダンスして楽しんでいる時、そこには姉妹のような絆があったとヴェロッキさんは話す。「フェスティバルというよりも、ムーブメントやコミュニティのような気がします。どれも同時に真実かもしれません」彼女は今年のフェスをそう振り返った。
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服を脱いでスキーを楽しむ女性たち。
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