
サイバーパンクの金字塔『攻殻機動隊』をはじめ、SF漫画の地平を切り拓いてきた漫画家の士郎正宗。その創作の軌跡を網羅する初の大規模展覧会『士郎正宗の世界展 ~「攻殻機動隊」と創造の軌跡~』が、世田谷文学館にて開催されている。
本展では、代表作『攻殻機動隊』に加え、『アップルシード』『ドミニオン』『ブラックマジック』『オリオン』など、多彩な作品から初公開を含む漫画原稿約300点を展示。アナログからデジタルへと表現手法が進化する過程や、細密なメカ描写、哲学的思索を織り込んだ構成力など、士郎の比類なきセンスが浮き彫りになっている。また、膨大な設定資料や制作メモに加え、世界観の下地となった資料なども多数公開されており、物語の裏側に迫ることができるのも貴重だ。空間構成はトラフ建築設計事務所が手掛け、士郎作品に通底する“情報と空間”の関係性を立体的に表現している。グラフィックには、坂脇慶と飛鷹宏明が参加し、作家の世界観を視覚的に魅せている。さらに、来場者特典として曜日替わりで配布される「士郎正宗イラストミニカード」や、展覧会オリジナルスペシャルトートバッグ付きチケットなど、ファン必見のアイテムも用意。
漫画表現を超え、ヴィジュアル・カルチャーの未来を切り拓いたその想像力を体感してみてはいかがだろうか。






士郎正宗の世界展~『攻殻機動隊』と創造の軌跡~
開催日時:開催中〜8月17日(日)開催場所:世田谷文学館
東京都世田谷区南烏山1-10-10
開館時間:10時~18時
休館日:月、5/7、7/22、8/12 ※ただし5/5、7/21、8/11は開館
入場料:一般 ¥1,500
https://setabun.or.jp/exhibition