.ENDRECHERI.がテーマソングを提供する、日本最大級の展覧会『ストリートアートの進化と革命 -Street Art (R)Evolution-』が開催

  • 文:Pen編集部
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Banksy 《Thrower》 2019, Serigraph on paper
Private Collection

1月22日から3月23日まで『ストリートアートの進化と革命』展が渋谷ストリーム ホールで開催される。本展は50名100作品という国内最大規模の展覧会だ。

アートシーンに革命を起こしたバンクシー、キース・へリング、ジャン=ミシェル・バスキアなど、ストリートアートを語る上で欠かせない豪華アーティストたちによる作品が集結。展示は、1960年代から各世代を代表するアーティストの作品が時系列で並べられており、時代とともに変化し、その波にあわせて進化してきたストリートアートの歴史を学ぶことができる。

また、CHOB-ONE(チョビワン)、JIKKENRAT(ジッケンラット)、Roamcouch(ロームカウチ)をはじめ日本のストリートアートを牽引するアーティストの作品も多く出展。その他にもRAULやJRなど、世界各国を代表するアーティストの作品も展示されている点も非常に興味深い。それぞれの国でのストリートアートの影響や広がり方の違いが詳しく解説されているのも楽しい仕掛けのひとつだ。

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2010年代からの作品を集めた部屋では、バンクシーの作品がずらり。ステンシルアートはもちろん、貴重な立体作品、彼の手がけたレコードジャケットなども揃う。

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作品のほか、アーティストがステンシルアートに使用したアイテムを間近に見ることもできる。

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ストリートアートは個性を表現し合う、平和の象徴

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本展覧会に出展したアーティストJIKKENRATが、.ENDRECHERI. による公式テーマソングをイメージして制作したステンシルアート。

開幕に先立ち行われたオープニングセレモニーでは、本展覧会の公式テーマソング「.ENDRECHERI. Brother」を歌う、.ENDRECHERI.(エンドリケリー)/堂本剛が登場。「普段触れないような感覚、世界に向きあうことができるのがストリートアートの魅力」とコメントした。

自身のシンガーソングライターとしての活動としての名前でもあり、公式テーマソングにもある、.ENDRECHERI.の“RE”は、リスタートの「再び」という意。また、名前の最後と最初のドットには、終わりがあることは、それと同時に新たな始まりがあるという意を込めている。

彼は展示されている作品を鑑賞し、自身の名前である「.ENDRECHERI. 」が入った本展のテーマソングと展覧会について、ある共通点を見つけたようだ。 

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.ENDRECHERI. (エンドリケリー)●1979年、奈良県生まれ。2002年にシンガーソングライターとしての活動を始める。2005にファンクミュージックを追求するプロジェクト、“ENDLICHERI☆ENDLICHERI”として活動の幅を広げ、現在も音楽活動を中心に幅広い表現活動を続けている。

 

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公式テーマソング「.ENDRECHERI. Brother」 .ENDRECHERI. (エンドリケリー):本楽曲が収録されたMini Album「END RE」が2月26日(水)リリース!初回生産限定盤A(CD+24pフォトカード) ¥3,000 / 初回生産限定盤B(CD+BD) ¥2,900 / 通常盤(CD) ¥2,300 / FC盤[完全生産限定盤](CD・封入特典あり) ¥2,040

 

「テーマソングとして提供させていただいた『.ENDRECHERI. Brother』は『自分を生きるということに共感する兄弟』に捧げる楽曲です。僕の.ENDRICHERIとしての活動で大切にしているのは、『自分を生きる』ということ。ここに展示された作品は、どれも個性あるメッセージが刺激的で、平和のひとつの形を表していると感じました。こうして自分を生きることで、一方に偏るのではなく、終わらせることも始めることもできる。このストリートアート作品のように、それぞれの生き方や考えを尊重することが大切で、それが平和にも繋がると思います」

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会期中アーティストの公開制作も決定

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CHOB-ONE (チョビ-ワン)●貧しい環境で育つ中、70年代のヒップホップカルチャーに共感し、影響を受ける。その後スプレー缶を使い、町中の壁やシャッターなどをキャンバスとしてgraffiti Artを描きはじまめる。現在は、店舗の内装アートワークや、ビルのウォールアートや個展を通じて活動の幅を広げ、クリエイティブ・ディレクターとして著名人や企業のアートワークも多く手がける。

 

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日比野克彦(ひびのかつひこ)●1958年岐阜県生まれ。東京藝術大学に在学していた80年代前半より作家活動を開始し、社会メディアとアート活動を融合する表現領域の拡大に大きな注目が集まる。現在、岐阜県美術館、熊本市現代美術館館長、母校である東京藝術大学にて学長を務める傍ら、アーティスト活動も継続。今年夏には、水戸芸術館現代美術センターで個展が開催される予定。 Gallery & Restaurant 舞台裏にて制作風景/2024年  

会期中の2月1日〜2日にCHOB-ONE(チョビワン)、2月11日に日比野克彦による公開制作が決定。CHOB-ONEは、「自己満足/ Seld Satisfaction」と題し、自身の制作の準備から作品完成までの過程を披露する予定。日比野は、「日比野克彦ライブペインティング avec VR 脳はダマせても⇆身体はダマされない #04」と題し、脳の欲求と体の快感の関係性を同時空間に居合わせた観客とともに鑑賞する企画を実施する。

世界のストリートアートの歴史の変遷を一度に体感できる本展。ぜひ自身の目で体感してみてほしい。

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【動画】本展のテーマソングを手がけた.ENDRECHELI.によるコメント。20曲くらいの楽曲の構想が沸いたと、興奮気味に語ってくれた。

『Stream of Banksy Effect ストリートアートの進化と革命展 -Street Art (R) Evolution-』

開催期間:2025年1月22日(水)〜3月23日(日)
開催場所:渋谷ストリーム ホール
東京都渋谷区渋谷3-21-3
https://street-art-revolution.jp