ジェームズ・タレルとラリックのコラボ作品が、ファン待望の日本上陸。タレル初の小サイズの作品は注目度大

  • 文:門倉奈津子
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ジェームズ・タレルとラリックのコラボレーションによる限定アート作品が日本に初上陸。8月7日(水)から期間限定で、伊勢丹新宿店にて一般公開・販売がスタートした。

 

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2022年に開催されたアート・バーゼル・パリでの展示風景。 photo : Deniz Guzel ©️James Turrell & Lalique

ジェームズ・タレルとラリックが4年の歳月をかけて制作に取り組んだコラボレーション作品は、2022年10月の「Paris + par Art Basel(現「Art Basel Paris(アート・バーゼル・パリ)」で発表された。タレルにとっては初となるスモールスケールのこの作品は、クリスタルガラス製のパネル作品とふたつの香水瓶で構成され、さらにタレルは調香師とともに2種類の香水の制作も手がけた。

「光の彫刻家」であるルネ・ラリックが生み出した、光を操る芸術的なスタイルと豊かな創造性。そしてメゾンのマニュファクチュールが誇る熟練の職人技。光の芸術家として知られるタレルがこれらを目の当たりにして魅了され、インスピレーションを得て生み出した貴重なアートピースは、知覚の限界に迫りながら、見る人の感情に触れ、驚嘆をもたらす。

 

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photo : Deniz Guzel ©️James Turrell & Lalique

 

ラリックがジェームズ・タレルとともにあらゆる芸術文化に対する飽くなき好奇心を再確認し、その限界を押し広げたユニークなアートピースを、この機会にぜひ観賞したい。

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ルネ・ラリックの香水瓶に強く惹かれたタレルは、エジプトやアジアで見られるストゥーパ(仏塔)の建築構造と光とが重要な役割を果たす精神的なモニュメント性に着想を得たふたつの香水瓶を制作。また、調香師と綿密に協業し、地平線と光、大いなるアメリカ西部の香りをつくりあげた。

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「レンジライダー」はセージ、ペッパー、アンバー、シトラスなどの香りで太陽が降り注ぐアメリカ西部の牧場をイメージ。一方、「パープルセージ」はパープルセージ、マンダリン、グレープフルーツ、ルバーブのノートが現れ、繊細さと力強さの間にあって、彼とアメリカ西部の関係に異なる解釈を与える。左:「レンジライダー 」(250ml、H180×W94×D94mm)  右:「パープルセージ」(250ml、H157×D94mm) 各¥2,970,000/ともにラリック(ラリック ジャパン)

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2013年にニューヨークのグッゲンハイム美術館で展示されたインスタレーション作品「Aten Reign」に着想を得て、グラフィカルな解釈によりパネルへと帰着させた作品「クリスタルライト」は、巨大な空間でのインスタレーションと二次元的なイメージの中間の段階を表現している。素材はクリアクリスタルを用いて、波打つような色彩は作品の背後に設置されたスクリーンにより映し出される。

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大規模な没入型のインスタレーションと同じ驚き、同じ感覚への挑戦。「クリスタルライト」(H467×W388×D200mm)¥12,650,000/ラリック(ラリック ジャパン)

ジェームズ・タレル & ラリック

期間:2024年8月7日(水)〜29日(木)
会場:伊勢丹新宿店 本館5階=キッチンダイニング
https://lalique.jp