令和生まれの新型フィルムカメラ『PENTAX17』が写しだす世界とは?写真家 岩倉しおりの特別企画展が開催

  • 文:Pen編集部
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令和の時代に、フィルムで世界を写し出すーー。2024年8月3日(土)~2024年8月11日(日)の期間、新宿 北村写真機店の地下1Fにある「ベースメントギャラリー」にて『PENTAX 17 with 岩倉しおり 特別企画展』が開催される。

今回展示する作品は、2024年7月12日(金)に発売された新型フィルムカメラ『PENTAX 17』を使って岩倉しおり氏が撮影した撮りおろし作品15点。岩倉のここでしか見られないフィルム作品の世界を観覧することができる。

「フィルムカメラプロジェクト」で最初に開発された『PENTAX17』

『PENTAX17』は、2022年12月にPENTAX ブランドでフィルムカメラの開発検討をおこなうことを目的に発足した「フィルムカメラプロジェクト」が最初に開発したカメラ。これまでのフィルムカメラ開発のノウハウを生かし、ベテランと若い世代の技術者が一丸となり、あえて全自動ではなく、人が操作する余地を残すことで、撮影者の個性や創造性が発揮できるとして開発されたモデルとなっている。

本写真展で岩倉しおりの作品が中心に展示されているのは「フィルムカメラプロジェクト」に共感したことがきっかけだ。岩倉しおりは地元・香川の魅力や日本の四季のうつろいを独自のイメージと構成で表現する写真家。つかの間の光をフィルムで捉えたその美しさは、どこか儚さや懐かしさを醸し出す。「フィルムカメラプロジェクト」でPENTAXのフィルムカメラを衰退させたくないという熱い気持ちを感じ取り、今回の特別展示会に参加することとなった。今回の展示会について岩倉は「『PENTAX17』ができることでフィルム業界が盛り上がり、これからもフィルム写真文化が続く世界であってほしい」と語っている。

会期中は写真展だけでなく、「PENTAX 17」の機構試作品、実機、参考にした過去のフィルムカメラの図面展示も展示。実機は実際に手に触れることが可能だ。

デジタルが主流の今だからこそ、昔ながらのフィルムで写し出した世界の一幕をぜひ自身の目で確かめてほしい。

岩倉しおり●写真家

香川県在住の写真家。うつろう季節、光を大切に、おもにフィルムカメラにて撮影している。地元、香川県で撮影した写真を中心に SNS で作品を発表する他、写真展の開催。CD ジャケットや書籍のカバー、広告写真などを手掛ける。2019 年 3 月、初の写真集『さよならは青色』(KADOKAWA)を出版。 

 

『PENTAX 17 with 岩倉しおり 特別企画展』

開催期間:2024年8月3日(土)~2024年8月11日(日)
開催場所:新宿 北村写真機店 B1F 「ベースメントギャラリー」
www.kitamuracamera.jp/ja/