ウェス・アンダーソンが祝う、モンブランの名品「マイスターシュテュック」100周年。

  • text: Chinami Inaishi, photography: courtesy of montblanc
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筆記具の最高峰として世界中で愛されてきた、モンブランの「マイスターシュテュック」が2024年で誕生から100周年を迎えた。デビュー以来、特別なシーンにも映える洗練された風格と、機能性を兼ね備えた万年筆の傑作*は、"書く文化"に新風をもたらしてきた。

5月にロサンゼルスで開催された記念イベントでは、ヴィジュアルストーリーテリングのマエストロ、ウェス・アンダーソン監督とコラボレーションした、マイスターシュテュック100周年記念のキャンペーンムービーを発表。モンブラン、そしてウェスが込めた想いを紐解く。(*マイスターシュテュックはドイツ語で傑作の意味)

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イベント会場には、ウェス・アンダーソン監督によるマイスターシュテュック100周年記念のキャンペーンムービーに出演したジェイソン・シュワルツマンやルパート・フレンド、日本からは俳優の桜田通とセレブリティが多数来場。(画像左上)エマ・ロバーツ、(画像右上)エイドリアン・ブロディ、(画像下、左から)ルパート・フレンド、モード・アパトー、ワリス・アルワリア、ジェイソン・シュワルツマン。

モンブランとウェス、意外な共通点。 

クラシカルな伝統や時代背景にも独特の美意識とユーモアを施して物語を映像化するウェス・アンダーソン。キャンペーンムービーでは、コンセプトクリエイション、脚本、監督を担うだけでなく、自ら主演を果たしたことも大きな話題に。物語はモンブラン山頂にある架空のモンブラン本社を舞台に、ブランドの精神と「マイスターシュテュック」への賞賛、そして書くという行為へのリスペクトがウェス流のウィットたっぷりに描かれている。重厚なブランドイメージに軽快さをもたらすエネルギッシュなテンポが愉快だ。

100周年キャンペーンにウェス・アンダーソンを起用とは意表を突かれるが、モンブランとウェスの共通点は意外にも多い。いずれも世界が認める名匠であり、丹念なクラフツマンシップや美学の追求に妥協がないのだ。

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「『マイスターシュテュック』のペン先は35の工程を経て作られます。幾度もテストを重ね、紙の上にペンを滑らせながら感触や音にまで注意を払い完成させていきます。すべてが完璧であってこそ商品として初めて認められるのです」、そう話すのは、モンブランのチーフマーケティング&マーチャンダイジング統括責任者のヴァンサン・モンタレスコだ。「ウェスが各シーンの撮影に50回以上も台詞や演技を試し、費やしていたことを見て感銘を受けました。我々のものづくりへの向き合い方は似ていて、共通点が多くあることに気付いたのです」

希少なウェス限定モデルも発売決定。モンブランからのメッセージとは?

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「Let's write。キャンペーンのメッセージは非常にシンプルです。脚本家でもあり、書くことの意義や重要性を熟知するウェスを信頼し、ブランドと『マイスターシュテュック』を祝いたいことを話したあとは、彼にすべてを任せました」。制作過程でのサプライズを時に苦笑しながらこう続ける。「俳優も含め自分のチームでキャンペーンを制作したいというウェスが、ショートフィルムに自ら主演するという提案には驚きました。さらに自分でペンをデザインしたからと言われ仰天したのですが、アイコンがマエストロの手で祝われるのは希少な機会と考え、敢えて商品化することにしました」。キャンペーンムービーのなかで監督自身が手にしているのが、彼がデザインしたウェス・アンダーソンモデル『シュレイべリング』(書き綴るを意味)。来年、限定発売が予定されている。

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キャンペーンから伝わるのは、「道具を問わずにとにかく書いてみて」という書く創造性へのインスピレーションだ。デジタル化が急速に浸透する社会だからこそ若い世代にも筆記具を手にとり、書いてほしい、書く力や書く喜びを分かち合いたいというただひとつの想いが約3分のストーリーにユーモアと共に詰まっている。

"書くこと"への敬意をレザーグッズにも込めて。

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筆記具のイメージが強いモンブランだが、レザーグッズも万年筆と同様に歴史を重ねている。ペンの誕生とともに、機能性と品質を備えたペンケースの開発も必須となり、レザーグッズのヘリテージが始まった。

2022年にアーティスティックディレクターに就任したマルコ・トマセッタはブランドの豊かな歴史に着目し、モンブランならではの"書くこと"にインスパイアされたレザーグッズを発表している。「マイスターシュテュック」100周年を記念するレザーグッズのカプセルコレクションをデザインするにあたり、2つのゴールがあったと語る。ひとつは若い世代に響く、色やデザインの遊び心。「トレンドではなく、ブランドが重ねてきた歴史や奥深いアーカイブがインスピレーション源にしました。モンブランは歴史的に色揃いも豊富で、コーラル、グリーン、ブルーなどのカラーを1920年代から活用しています。モンブラン最初の万年筆の色はコーラルでした。ウェス・アンダーソンのキャンペーンに登場する、マイシュターシュテュック ブリティッシュグリーンのレザーグッズもアーカイブを着想源にデザインした一例なのです」

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もうひとつのゴールは長年築いてきた職人技や歴史を現代のラグジュアリーとして商品化すること。

「マイスターシュテュックのレザーグッズの中核には筆記文化への敬意があります。モンブランのレザーグッズは筆記具と同じく、抜群の機能美と品質を誇っており、デザインにも"書くこと"を連動させているんです。例えば、ペン先を彷彿させるピュアなフォルムやラインを施したり、実際にペンを装備できるディテールをつけたり。美しくエレガントな筆記具とレザーグッズのデザインをリンクさせることで、モンブランらしさを表現しています」。そんな、文字や書くことへの敬愛に溢れたグッズを選ぶことこそ、筆記文化へのリスペクトであり意思表示になるのだ。

モンブランが、アニバーサリーキャンペーンをウェス・アンダーソンのユニークな創造力とユーモアに委ねた経緯に、歴史を培い、革新を重ねてきたブランドならではの揺るがない自信が垣間見える。多くの人々が"書くこと"に出合うきっかけになるであろう今回のキャンペーンで、どのように想像力や書く力が沸き起こされ、想いが書きしたためられていくのか。今後も紡がれ続けていく、モンブランの新章を目撃して。

 

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