ブランドの出自を感じさせる、エルメスの新たな名品が誕生【エースをねらえ!!! vol.19】

  • 写真:高木将也
  • スタイリング:オクトシヒロ
  • 文:飯野僚子
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1.馬具づくりの歴史から生まれた、“これぞ”な新作レザーバッグ

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W29×H37×D17.5㎝。¥1,441,000/エルメス(エルメスジャポン TEL:03-3569-3300)

「オータクロア」「ケリー」など、数々の名作レザーバッグを世に生み出してきたエルメス。このたび、新たなラインのバッグが登場した。「ソー・ムスクトン」と名付けられたこちらは、馬につなぐリードやストラップを思わせるカラビナが特徴的。馬具づくりを出自に持つメゾンならではの逸品だ。カラーリングもエルメスらしい品格とニュアンスのあるグレイッシュなブルー。ファーストエルメスとして選ぶにも最適な、エポックメイキングなアイテムになるだろう。

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2.一枚でレイヤードを実現!?フェスの装いも新鮮に

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¥122,100/ロエベ(ロエベジャパン クライアントサービス TEL:03-6215-6116)

そろそろフェスシーズンの到来だが、毎年Tシャツにショーツというのは少々味気ない。レイブカルチャーの聖地、スペインはイビザ島のパーティライフから着想を得た、ロエベの「パウラズイビザ」コレクションで見つけたのは、軽いコットンポプリン地のシャツとロンTをつなぎ合わせた変わり種だ。この一枚でトレンドのレイヤードスタイルを実現。オリーブとグレーの落ち着いた色合いながら、フェス会場でまわりと差がつくのにひと役買ってくれる。

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3.都会的なデザインが光る、水陸両用のナイロンショーツ

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¥93,500(予定価格)/セリーヌ オム バイ エディ・スリマン(セリーヌ ジャパン TEL:03-5414-1401)

リゾートの旅先では街から海へという移動もある。アクティブに動くなら、水陸両用のナイロンショーツが便利だ。セリーヌのカプセルコレクションで展開されるショーツは、ベルトの付いたウエスト紐のあしらいが70年代のアメリカ西海岸のムードを感じさせる。クラシックなサーフアイテムのディテールだが、さすがはシャープな世界観を持つエディ・スリマン、潔いブラックの色合いと膝丈より少し長めの丈で漂う雰囲気は都会的だ。

※この記事はPen 2024年6月号より再編集した記事です。