STAR WARS EXHIBITION から福岡ドームで開催のSUN、そして10月に鹿児島で決まった初個展まで TRIP#18 YOSHIROTTEN

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    グラフィック・空間・映像・アートピースなど、さまざまなアプローチで制作活動を行うアーティストYOSHIROTTEN。

    この連載は「TRIP」と題して、古くからの友人であるNORI氏を聞き手に迎え、自身の作品、アート、音楽、妄想、プライベートなことなどを織り交ぜながら、過去から現在そしてこれからを行ったり来たり、いろんな場所を“トリップ”しながら対談します。

    gggの個展開催終了からのLA、ロンドン旅行も束の間。5月には東京から福岡まで作品を発表する。以前より、スターウォーズのファンだったYOSHIROTTENにとって、渋谷パルコでの展示参加にかける想いは熱い。そして、今週末には福岡PayPayドームにて「SUN」の発表。6万人以上の動員数が予想されるイベントの一環として、幕張で発表したインスタレーションとはまた新たに違う方法に挑戦する。そして、今年後半に控える重大発表の内容も明らかに!

    ——5月13日まで渋谷パルコ「PARCO MUSEUM TOKYO」で、NANZUKAキュレーションのもと開催中のSTAR WARS EXHIBITION ”PASSION STRENGTH POWER”に参加していますね。

    YOSHIROTTEN:作家として平面作品を3点展示したほか、空間デザインと広告宣伝物も弊社YARで手掛けました。以前、NANZUKAさんとはディズニーのミッキーを題材にした展覧会も同会場で行ったことがあって。今回もNANZUKAにゆかりのある、佃弘樹、ジェームス・ジャービス、大平龍一、空山基、ダニエル・アーシャムなど、合計13名のアーティストと一緒に参加しています。個人的には昔、ドイツまでスターウォーズの祭典にいったくらいファンなので、嬉しい機会になりました。キービジュアルに関しては、佃弘樹さんの作品を用いて制作しました。ダークサイドといえば、赤の光をイメージしたので、キービジュアルから空間まで赤色にしていきました。

     

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    ノリ:あの佃さんの原画すごい良かったよね。よしろーくんは、どういう作品を展示したの?


    YOSHIROTTEN:ジェダイでもシスでもないもう1つのサイド、のイメージで「ANOTHER SIDE」という作品タイトル。スターウォーズに登場する惑星ではなくて、僕が描くFuture Nature ワールドにスターウォーズのキャラクターたちがやってきた世界観を描きました。人工衛星に使われるアルミハニカムのキャンバスを用いています。登場するキャラクターも、僕が好きなR2-D2、BB-8、AT-ATウォーカーの3体。

    ノリ:レセプションもすごく賑わってたよね。

    YOSHIROTTEN:5月17日からは、大阪のPARCOでも展示巡回するので、関西圏の皆さんもぜひ遊びにきてください。

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    ——5月11日、12日は福岡PayPayドームにて実施される未来型 花火フェス「STAR ISLAND 2024」にてSUNを発表予定です。6万人以上の動員が予想されているイベントということで、かなり大規模な機会ですね。

     

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    YOSHIROTTEN:年明けくらいに、STAR ISLANDのケンジ君から、ドームでのアートインスタレーションの話を頂いて進めていました。来場者の方々がメイン会場の花火を見にいくときに、ドームを潜るのですがそこがまるっとSUNになります。幕張で発表した「SUN」をベースにしながら、映像制作会社さんとの共同制作で今回は、観客が3D眼鏡をつけて空中に浮かぶSUNを楽しめる作品も登場します。CGアーティストのKOTAくんにサポートをお願いして、立体的な雲が浮遊していたり、イメージを広げていきました。音楽も新たにTAKAKAHNと今回用に作っています。

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    ノリ:福岡ドーム全体で開催ということですよね…?


    YOSHIROTTEN:そう。めちゃくちゃデカイです。子供の頃に行った以来、ロケハンで訪れましたがとにかく広い!ほぼ外野を埋める予定でSUNを行います。その後、鹿児島に行こうかなと。

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    ——鹿児島はなにか仕事で?

    YOSHIROTTEN:なんと今年の10月に鹿児島にある霧島アートの森美術館での個展が決まりまして。初めての美術館での個展かつ、故郷・鹿児島での展示になります。あと半年しかないですね…。1ヶ月後に初回のプラン提案が控えているので、もう一度現地視察しようと思ってます。

    ——この話が、前回の連載で言ってた重大発表だったんですね。

    ノリ:ここからあと半年はバタバタになりそうですよね。

    YOSHIROTTEN:この連載でも、徐々に制作のプロセスを話せていけたら良いよね。

    ノリ:そうですね。余裕があるかわからないけど、夏になったら一度この連載で、よしろーくんが好きな蕎麦屋とかでゆるく話す回もやりたいな。あ、宇多田ヒカルさんのアートワークやTASAKIのPOP UPのアートディレクションについても次回お話ききたいです!

    YOSHIROTTEN:では次回は福岡の蕎麦屋で〜

    アーティストYOSHIROTTENの「TRIP」 

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    YOSHIROTTEN

    グラフィックアーティスト、アートディレクター

    1983年生まれ。デジタルと身体性、都市のユースカルチャーと自然世界など、領域を往来するアーティスト。2015年にクリエイティブスタジオ「YAR」を設立。銀色の太陽を描いた365枚のデジタルイメージを軸に、さまざまな媒体で表現した「SUN」シリーズを発表し話題に。24年秋に鹿児島県霧島アートの森にて自身初となる美術館での個展が決定。


    Official Site / YAR

    YOSHIROTTEN

    グラフィックアーティスト、アートディレクター

    1983年生まれ。デジタルと身体性、都市のユースカルチャーと自然世界など、領域を往来するアーティスト。2015年にクリエイティブスタジオ「YAR」を設立。銀色の太陽を描いた365枚のデジタルイメージを軸に、さまざまな媒体で表現した「SUN」シリーズを発表し話題に。24年秋に鹿児島県霧島アートの森にて自身初となる美術館での個展が決定。


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