遺伝的に同じ個体を意味するクローン。その技術は40年以上にわたり研究が行われており、これまでにクローン羊やクローン牛などが生み出されてきた。そんな最新の技術を使って、愛するペットのクローンをつくったカナダ人女性がいる。
愛猫を亡くし、クローン猫をつくろうと決意
ブリティッシュコロンビア州に暮らすクリス・スチュワートは、「ベア」と名付けた愛猫を2022年1月、交通事故で亡くした。5歳の若さで天国に行ってしまったベアを悲しみ、クリスはベアのクローンをつくることにしたのだ。
彼女はクローン動物をつくる米テキサス州の会社に、ベアのクローンをつくってほしいと依頼。ベアの細胞からひとつの核を採り、代理母の遺伝子は一切持たない、ベアの遺伝子100%の子猫が生まれたのだ。そして2024年1月、念願の2匹のクローン猫と対面したという。
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2匹のクローン猫にかかった料金は?
「ベアベア」と「ハニーベア」と名付けられた2匹のクローン猫。愛するペットのクローンとの出合いにクリスは、「2匹ともベアに似ている」と喜んでいるようだ。
クローン技術は進歩しているとはいえ、クローンが簡単に生まれるというわけではない。実際、2匹のクローン猫がつくられるまで2度失敗し、3度目で成功したという。気になるのは、このクローン猫にかかった金額だろう。クリスがこの会社に5万ドル(約750万円)を支払ったそうだ。
だが、クローン動物には長く生きられないものもいるそうだ。また、クローン動物は遺伝的にはまったく同じだが、同じ性格になるとは限らないと言われている。
クローン動物をつくることは、倫理的な問題もはらんでいる。経済的に余裕がある人が、この女性と同じようにペットのクローンを次々と依頼したら……。社会に大きな物議を醸すことになるかもしれない。
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@cbcvancouver After two years and four failed attempts, Kris Stewart has successfully cloned her beloved ragdoll cat, Bear, who died in 2022. She received two cloned kittens from Texas-based pet cloning company ViaGen, which she named Bear Bear and Honey Bear. #cat #clone #petcloning #viagen #kelowna #cbcnews #bcnews ♬ Quirky Suspenseful Indie-Comedy(1115050) - Kenji Ueda