Ju.のフラワーベースから鈴木マサルによる個展まで【Penが選んだ今月のデザイン】

  • 文:高橋美礼(デザインジャーナリスト)
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1.ベルギーのインテリアブランドから、手吹きガラスのフラワーベースが登場

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立体的なストライプが特徴的な「Celia Vase」など4コレクションの花器が揃う。

2019年にベルギーで始動した気鋭のインテリアブランド、ジュー(Ju.)。その代表的なガラスの花器が、日本でも本格的に販売展開される。クリエイターであるジュールズが手がけるデザインは、ガラスアーティストでフラワーベースブランド、ヘンリー・ディーン創始者である祖父と、その美学を受け継ぐ両親のもとで育まれた感性によるもの。エネルギッシュなカラーが、花のある暮らしを豊かにするエッセンスとなるに違いない。

「ジュー」

TISTOU
www.tistou.jp

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2.テキスタイルデザイナー鈴木マサル、京都で初となる個展とポップアップ

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メイン会場以外に、周辺のインテリアショップ4軒でも新作生地などを展示販売予定。

昨年、カリモクコモンズ トウキョウで発表した鈴木マサルによる両面プリントテキスタイルがデジタル技術でアップデートされ、京都で披露される。表と裏をなくすことで、テキスタイルが展開できる場所の制限を可能な限りなくすというコンセプトはそのままに、京都という背景から絵巻物『鳥獣人物戯画』にインスピレーションを得てデザイン。リピート(模様の繰り返し)のない30mを超える壮大な新作プリントテキスタイルで会場が埋め尽くされる。

『テキスタイルの表と裏 ─ Looking through the overlays ─』

会場:堀川新文化ビルヂング 2F NEUTRAL
開催期間:3/16~31 
開館時間:10時~19時
休館日:無休
料金:入場無料

※この記事はPen 2024年4月号より再編集した記事です。