写真家・山本昌男とクラヴィコード奏者・内田輝のコラボ写真集、『くらやみ』の出版記念展が開催

  • 文:Pen編集部

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『KAWA=Flow 川 #1680』ゼラチンシルバープリント

闇をテーマに、写真家と音楽家がコラボ

繊細で詩的な写真作品が国際的にも⾼く評価され、ヨーロッパ写真美術館やヴィクトリア&アルバート博物館などにも作品が収蔵されている写真家・山本昌男。この度、山本の写真を見ながら音楽を聴くというコンセプトのもと、写真集『くらやみ Kurayami – In Darkness, the Light』が出版された。山本が「闇」をテーマに写真集を制作し、クラヴィコードを制作し演奏するアーティスト、内田輝(あきら)が、それに即して楽曲をつくりあげたという。

この出版を記念し、3月19日から24日まで、森岡書店(銀座)にて、写真集およびプリント作品の販売と、内田によるクラヴィコードの特別音楽会が開かれる。

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『A box of Ku #619』ゼラチンシルバープリント
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内田自身が制作したクラヴィコード。「feel kiyomizudera」というプロジェクトで、清水寺の舞台板を使ってつくった。クラヴィコードは13〜14世紀頃に使われていた楽器で、音量は極めて小さく、大変繊細な音色を響かせる。

 

「地響きのような、打ちよせる波のような和尚の梵唄(ぼんばい)に人々のさまざまな想いが祈りとなって乗せられ、笙(しょう)の音は空間を切り裂くがごとく、天から光を連れてきます。私は闇の中に、多次元の座標軸を構成する有象無象の存在を探究しています」

そう語る山本の作品からは、自然の神秘と美がひしひしと伝わってくる。

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音楽を聴きながら、写真を見る効能

一方、「音楽家も写真家も振動を扱う調律師」と語るのは内田。写真は”光画”で、人間の可聴域を超える光速の振動を調律する。 対して光より遅く、目に見えないが音として聞こえるのが音の振動帯である。それを調律するのが調律師であり音楽家だ。内田は、音楽とともに写真を鑑賞する効果をこう語る。

「音を聴きながら写真集を見ると印象が移ろう。音と写真がコラボレーションする意味はその印象の変化にあると思う。動かない存在に動きをもたらし、自分の意識が反転される。『くらやみ』の作品には、クラヴィコードだけでなく笙や梵唄を添えた曲がありますが、縁起のよい選曲なので、伝承されてきたよき意識の響きは場を整えてくれると信じています」

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『点 Tomosu #6011』ゼラチンシルバープリント

 

特別音楽会は3月19日(火)と20(水)の二日間のみ。この貴重な機会をお見逃しなく。

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『くらやみ Kurayami – In Darkness, the Light』。写真集に音楽のダウンロードコードが付いてくる。サイン入りは¥9,000(期間限定価格)www.iikki-books.com/iikki-021-kurayami

『山本昌男「くらやみ」Kurayami – In Darkness, the Light』

開催期間:2024年3月19日(火)〜24日(日)
開催場所:東京都中央区銀座1-28-15 1F 森岡書店
開館時間:13時〜19時
*音楽会の申し込みはそれぞれ以下から。
3/19(火)https://peatix.com/event/3864169/view
3/20(水)https://peatix.com/event/3878261/view