ライカSL3が登場! 写真も動画もネクストレベルの高解像度を実現し、さらに小さく軽く、使い勝手も向上した

  • 写真・文:石川博也
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ローンチイベントにて、タッチ&トライのためにSLレンズを装着したライカSL3。

3月7日(木)23時(日本時間)。ライカから写真も映像も撮影できるフルサイズミラーレスシステム「ライカSLシステム」の最新モデル「ライカSL3」(税込1,100,000円)が、全世界同時に発表された。日本での発売予定日は3月16日(土)。

今回の発売に先駆け、ドイツ・ウェッツラーの本社からカメラ部門プロダクトマネージメント部長のイェスコ・フォーン・エーンハウゼン氏が来日。「ライカSL3」の特徴を伺った。

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ライカカメラ社カメラ部門プロダクトマネージメント部長のイェスコ・フォーン・エーンハウゼン氏。

ライカSL3はトリプルレゾリューション技術を搭載した35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサーを採用するなど、基本性能はすでに発売されているライカM11とライカQ3、つまりはライカが誇るMシリーズ、Qシリーズの最新モデルと肩を並べるものだ。

この3つのモデルは撮影スタイルや用途など、その優れた基本性能の活かし方において異なる個性を有するモデルである。ライカSL3の特徴を明確にすべく、それぞれの違いをイェスコ氏に聞いた。

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ライカSL3(レンズは別売)。photo:LEICA

「Mシリーズはレンジファインダー方式を採用した小型でシャッター音も静かなカメラです。目立たずに撮影できますし、被写体の方に緊張感を与えず自然な姿を捉えやすいため、スナップはもちろん、ドキュメンタリー、ルポルタージュにも適しています」

そして、このMシリーズにオートフォーカス機能や動画撮影機能が加わり、より簡便に写真を撮れるカメラがQシリーズだ。「シャッターを押すだけでも撮影ができるため、写真の初心者やライカを初めて使う方にも魅力的なモデルです」とイェスコ氏。

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ライカSL2に比べてライカSL3は横幅が約−5.2mm、高さが約−3mm、重量が約−70gを実現。photo:LEICA

それに対して、ライカSL3はあらゆる状況下で使えるカメラを目指して開発されたものだとイェスコ氏は話す。

「誰でも簡単に扱えて、写真も動画も良質な画質で記録できるのがSLシリーズです。最新のライカSL3はライカQ3と同じくオートフォーカスシステムに3つの検出方式を採用。それぞれのメリットを組み合わせることで革新的なシステムを実現しました」

また、インテリジェント被写体検出機能によって、動きのあるシーンや動物のような動きの速い被写体にも強い。

「MシリーズやQシリーズと比べて少しだけ大きいのですが、サイズ感や目立たないことにこだわらないのであれば、ライカSL3はグッドチョイスだと思います」

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背面のボタン類を右側に揃え、右手だけでさまざまな操作が可能になった。photo:LEICA

イェスコ氏は、ライカSL3で最も注力したことはユーザーエクスペリエンスだと話す。

「使い勝手の良さを特に大切にしています。ボタンを必要最小限に絞り、画面のメニューもシンプルに。よく使う機能をボタンに割り当てることもできます。これによって撮影時の設定について迷いにくく、確実にこれがベストなんだと信じて写真が撮れるのです」

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画面のメニュー数を厳選。アイコンにはライカオリジナルの通称“ライコン”が採用された。photo:LEICA

 加えて、画面のデザイン、アイコンはデザインが刷新された。

「よりわかりやすく直感的に使えるようになりましたし、ボタンを回した時の滑らかな感触や本体表面のザラついた質感も含めて、見えるところ、触れるところ、すべてにこだわり抜いて作っています。品質への妥協なき姿勢はライカが伝統として取り組んできたことでもあるのです」

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アダプターを使えば、ライカMレンズも使用することができる。写真はライカ ノクティルックスM f1.2/50mm ASPH.を装着したライカSL3。photo:LEICA

そして、もうひとつ。イェスコ氏が徹底的に追求したのが精細な画質だ。

「SLシステムはライカの中でも最高画質を目指していろいろなレンズを作ってきました。それを十分に活かせるようなボディとして、イメージセンサーや画像処理エンジンを選定しています。動画に関してもコントラストがはっきりした細部まで明瞭な映像を生み出すことができます」

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ローンチイベントでライカSL3について語るイェスコ氏。

イェスコ氏から話を聞けば聞くほど発売が待ち遠しくなるライカSL3。発表翌日の3月8日(金)には、六本木のグランド ハイアット 東京にてローンチイベントが開催。

会場ではライカカメラジャパン代表取締役社長の福家一哲氏の挨拶に続き、イェスコ氏がライカSL3の製品プレゼンテーションを行い、その全貌が開発者自身の言葉によって明らかになった。

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ライカSL3のタッチ&トライの様子。自分のSDカードを使えば、撮影画像を持ち帰ることができた。

タッチ&トライではSLシリーズの15レンズに加えて、シネレンズも用意。多くの人が意中のレンズをライカSL3に装着して写真や動画を撮影。その実力を思う存分体感することができた。

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軽快に動くBUG!?氏をライカSL3で撮影した。※こちらの写真はライカQ2で撮影したもの。

また、サプライズでフリースタイルバスケットボーラーのBUG!?氏が登場。パフォーマンスを楽しむだけではなく、ゲストたちはタッチ&トライのライカSL3を手に、素早く動くBUG!?氏の姿をファインダーに収めることで、インテリジェント被写体検出機能の実力を試すことができた。

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阿部大輔写真展「shape」。ライカギャラリー東京での会場風景。

さらにはライカSL3を使用して写真と動画を撮影したbird and insectの阿部大輔氏とディレクションを担当した桜屋敷知直氏によるスペシャルトークショーを敢行。

撮影された作品は、阿部大輔写真展「shape」として3月31日(日)までライカギャラリー東京とライカギャラリー京都で同時に展示されている。ライカSL3が生み出す画質や風合いをプリントされた作品を通して確認したい人は特に要チェックだ。

さまざまなシーンに対応してくれるライカSL3。4月から始まる新たな毎日を、美しい写真や動画で残してくれる相棒としても強くオススメしたい。

ライカカメラジャパン/ライカSL3
阿部大輔写真展「shape」

会期:〜3月31日(日)
会場:ライカギャラリー東京、ライカギャラリー京都