エリザベス女王が愛したリージェンツ・パークに、新しい時代を意識したゆかりの庭園が誕生

  • 文:宮田華子

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LONDON ロンドン/イギリス

3.The Regent’s Park Garden images2.jpg
HTA Designによるデザイン画。庭園には展望台、池などがつくられる。設計チームには世界的園芸家のノエル・キングスベリー博士など、園芸の専門家も参加。 image courtesy: HTA Design/ https://hta.co.uk

昨年10月にチャールズ国王の新硬貨8種類のデザインが発表されるなど、エリザベス女王の崩御が過去の出来事となりつつあるいま。ロンドン中心部の「リージェンツ・パーク」内に女王を偲ぶ庭園が、生誕100周年に合わせてつくられることが決まった。

庭園の設計は、生物の多様性に配慮した景観デザインの第一人者であるHTA Designが担当。植えられる植物は、バラをはじめとする女王が愛した草花を中心に、ロンドンの気候に適したもの選定。以前は一般の人が立ち入れなかった植物の苗床を、植物と野生動物が共存できる約8000㎡の庭園につくり替える。開園した後は、ロイヤルファンのみならず市民の新たな憩いの場となるだろう。

※この記事はPen 2024年4月号より再編集した記事です。