初開催となった「台湾デザインウィーク」、初回の見どころは?

  • 文:近藤弥生子

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イベントのメインビジュアルは台湾のデザインユニット、HOUTHによるもの。オリジナルのフォントも作字し、さまざまな掲示物に使われた。(提供:台湾デザイン研究院)

デザイン外交を推し進める台湾では2023年12月、初となる「台湾デザインウィーク」が開催された。主催は台湾の経済部産業発展局(経済産業省に相当)、実行は台湾のデザイン振興を担う政府関連組織「台湾デザイン研究院」で国際的に活躍する2名のキュレーター、黃偉倫と吳卓昊が共同で手がけた。

記念すべき第一回目のテーマは「Elastic Bridging(弾力性のある架け橋)」。大海に囲まれた島国であり地政学的にも重要な位置にある台湾が、外部からの情報を柔軟に受け止めながら独自の文化を発展させてきたアイデンティティを誇りにしていることを表している。

メイン会場では、自然、人文、教育、マテリアル、イマジネーション、パブリックデザインといった6つのテーマに基づき台湾のさまざまな領域から54組のチームが出展した。

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台湾のボタニカルアーティスト、廖浩哲は台湾に原生する植物でインスタレーションを創作。(提供:台湾デザイン研究院)

 

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モーショングラフィックデザインチーム「Bito」によるインタラクティブメディア装置「What is your belief?」。(提供:台湾デザイン研究院)

 

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台湾の南湖大山に見られる固有種をモチーフにした「何理互動WHYIXD」によるキネティック・アート『扉花』。(提供:台湾デザイン研究院)

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サステイナブルを重視した会場で開催

台湾最大の国際的なデザイン交流イベントとして、台湾以外にも海外から5組のデザインチームが参加し、全12回の国際カンファレンスには9カ国70名の専門家が登壇。WDO国際デザイン組織の理事長Thomas Garvey氏を含むおよそ100名のデザイン従事者が一堂に会した。展示やカンファレンスの多くは英語に対応している。

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ドイツ・ベルリンから参加したraumlaborberlinによる期間限定作品『Freezing talks about hot topics』。(提供:台湾デザイン研究院)

会場となったのは日本統治時代のたばこ工場跡地をリノベーションした松山カルチャー・クリエイティブパーク。メインの展示会場は台湾の海洋廃棄物を再利用してモジュール化されたプラスチック材などで構築され、サーキュラーエコノミー・グリーントランスフォーメーションを実践している。

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会場には携帯電話の液晶ガラスなど、さまざまなリサイクル素材をモジュール化してつくられた什器が。台湾デザインがサステイナブルを重視する点を強調している。(提供:台湾デザイン研究院)

台湾デザイン研究院によれば、今後も毎年テーマを変えながら台湾デザインウィークを開催する予定であり、最新のデザイントレンドや研究の成果を紹介しながら海外からのデザイン人材と交流できることを期待しているという。

台湾デザインウィーク2023

https://www.facebook.com/TaiwanDesignWeek