YOSHIROTTENら気鋭のアーティスト3人が見出す“美”とは? 「KIMYŌNA UTSUKUSISA」が開催

  • 文:上村真徹

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「NOZZA SERVICE」と「The 5th Floor」の共同キュレーション展が開催決定。

東京を拠点に世界中の芸術家や顧客に向けてアートに関するサービスを提供する「NOZZA SERVICE」と、根津・池之端のキュラトリアル・スペース「The 5th Floor」の共同キュレーションによる「KIMYŌNA UTSUKUSISA」が1月20日(土)より開催。YOSHIROTTEN(ヨシロットン)、Jonathan Zawada(ジョナサン・ザワダ)、Russell Maurice (ラッセル・モーリス)のアーティスト3人の新作と旧作が、「The 5th Floor」で2月4日(日)まで展示される。

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YOSHIROTTEN(ヨシロットン)

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YOSHIROTTEN Portrait, Courtesy of the Artist

コンセプチャルアート、グラフィックデザイン、CGIやプログラミングなど異なる分野の技術を組み合わせながら、純粋芸術と商業美術、表現と設計、デジタルと身体性、都市のユースカルチャーと自然世界など、複数の領域を往来しながら活動しているヨシロットン。2023年にはマルチメディア・アートプロジェクト「SUN」を発表し、国立競技場・大型駐車場や幕張新都心の市街地などにインスタレーション群を展示して大きな話題を集めた。

同展では「FUTURE NATURE」(18年)と「SUN」(23年)を再展示し、自然とデジタルが混交する独自の造形言語の一端として、身の回りの世界を再解釈する。

Jonathan Zawada(ジョナサン・ザワダ)

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Jonathan Zawada Portrait, Courtesy of the Artist

コンセプチャルアート、グラフィックデザイン、CGIやプログラミングなど、異なる分野の技術を組み合わせながら、「自身がデジタル経験を通して得た感覚」を主題に、巨大IT産業などへの批評性や美術史を交えながら作品をつくり続けているザワダ。

同展では、近年における彼の作品、制作からうかがえる関心が、NFTという技術を介した記憶のあり方や未来への伝承の可能性、あるいはAIやビックデータの影響による道徳観や美意識の変容、そしてデータの“容れ物”であるデバイスとのコミュニケーションといった視点から展開される。

Russell Maurice (ラッセル・モーリス)

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Russell Maurice, Courtesy of the Artist

ヨーロッパにおけるグラフィティ文化から発祥したムーブメント「Comic Abstraction」の第一人者であるモーリス。身近な生物や自然物の造形パターン、自身のドローイング、さまざまな物体をサンプリング、リミックスしながら、絵画や彫刻といったメディアを横断し、コラージュによる抽象的なイメージをつくり上げてきた。

海辺などで収集したプラスチック製の漂着物などを素材に彫刻作品の制作も行なっているモーリスは今回、自然の造形を基点にした作品を通して、廃棄物を主とした人工物が自然環境の中でさらけ出す姿やカタチに美を見出してしまう私たちの眼差しを露呈させる。

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彼らの作家性は三者三様ながら、さまざまなカタチの人工がもつれあうことで生じる現代的な自然のあり方の中に、それぞれ美を見出している。

その眼差しの背後にある(かもしれない)共通した美意識が、NOZZA SERVICEとThe 5th Floorとの共同キュレーションによってどのように浮かび上がってくるか。同展の試みに注目だ。

KIMYŌNA UTSUKUSISA

開催期間:2024年1月20日(土)~2024年2月4日(日)
開催時間:13時~20時(月・火・水は閉場)
開催場所:The 5th Floor
東京都台東区池之端3-3-9 花園アレイ5F
オープニングレセプション:1月20日(土)18時〜21時
トークイベント:2月4日(日)14時〜(詳細は追って公式SNS等にて告知)

the5thfloor.org