東京にあってもおかしくない!? パリに、ツウも唸る和食のコンセプトストアが誕生

  • 文:髙田昌枝(パリ支局長)

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PARIS パリ/フランス

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禅、着物、マンガといったステレオタイプの日本から抜け出したコンテンポラリーでシンプルなデザインの店内。 photo: Francis Amiand

和食のコンセプトストア「いらっしゃい」がパリに誕生した。売り場には、江戸時代から続く老舗飴店の「榮太樓總本舗」、マクロビオテックで有名な「オーサワ」のカレールウ、横浜の人気甘味処「銚子屋」の黒蜜、「佐藤養助商店」の稲庭うどんなど、現代の東京で売られていてもこだわりを感じる食材が並ぶ。炊飯用の土鍋や漆の汁椀などの食器も、シンプルで現代の生活に適したもの。

飲食エリアでは、パリで人気急上昇のカレーライスや、おにぎり、食パンのサンドイッチなども。夜になると、食堂は居酒屋に、喫茶店はバーに業態を変える二毛作。元東大生と旅行代理店代表のフランス人コンビによる和の提案は、日本通のパリジャンに人気だ。

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料理を手がけるのはパリのフレンチで経験を積んだ山崎ちひろシェフ。地下にはセミガストロノミーの「BIWAN(ビワン)」もオープンする予定だ。 photo: Francis Amiand
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※この記事はPen 2024年2月号より再編集した記事です。