テイラー・スウィフト、タイム誌「今年の人」に選出! その驚くべき偉業の数々をプレイバック

  • 文:大村朱里

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TIME誌に掲載されたテイラー・スウィフト。

テイラー・スウィフトが、TIME誌のパーソン・オブ・ザ・イヤー2023(今年の人)に選ばれた。この12ヶ月間、政治やエンターテイメントなどを席巻した大勢の最終候補者を抑えての受賞に、大きな反響を呼んでいる。

「今年の人」に選ばれたテイラー

この賞は、過去1年間の世界的な出来事に最も影響を与えたとみなされた出来事や人物に贈られる。昨年は、ウクライナのゼレンスキー大統領が選ばれた。今年選ばれたテイラーに大きな注目が集められているのには理由がある。それは、テイラーのような芸能人としての功績が評価されたアーティストがこのタイトルを獲得するのは、1927年に始まる100年近い歴史でこれが初めてだからだ。

TIME誌は記事で「今日現在、地球上でこれほど多くの人々を感動させることができる人物は他にいない」と彼女を評価し、同誌編集長のサム・ジェイコブスは、「テイラーは彼女自身の物語の作家であり、主人公でもある稀有な人物」であると述べている。

「テイラーがどうして?」そんな疑問を浮かべる人もいるかもしれない。1年で彼女が成し遂げた功績を見れば、納得するだろう。

彼女の1年の功績を振り返る

彼女の功績は、音楽業界にとどまらない。社会現象になるほどの世界に大きな影響を与えた。アメリカの音楽誌、ビルボードによると、今年3月から始まったコンサートの世界ツアー「Eras Tour」は史上最大のコンサート映画となり、オープニングの週末だけで全米で9000万ドル(約127億)以上の興行収入を記録。その後、世界史上最高の興行収入を叩き出した。また、同コンサートのチケットの需要は非常に高く、昨年はチケットの転売価格が1枚28,000ドル(約397万円)にも達し、オンライン販売のあり方に関する連邦政府の調査が行われたという。

また、夏に行われたツアーでは、チケットを持たないファンたちが音楽を聴くためだけに駐車場に集結したり、シアトルで行われたコンサートでは、観客たちの熱狂ぶりから、マグニチュード2.3の地震に匹敵する揺れを引き起こした。連邦準備制度理事会(FRB)は、このコンサートが観光や旅行を後押しし、経済の活性化に貢献したとその功績を称えた。

テイラーの功績はこれだけにとどまらず、全米チャート史上最多の女性アルバム1位記録(合計13枚)を更新している。『1989』、『Midnights』、『Folklore』、『Lover』、『Speak Now』の5枚のアルバムが同時に全米トップ10入りした史上初のアーティストとなった。

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受賞を受け、テイラー本人の反応

そんな彼女は12月7日、自身のインスタグラムに3種類の表紙の写真と共にタイトル獲得を祝福。「これまでに感じたことのないほど誇らしく、幸せです」と気持ちを綴った。

「私を“今年の人”に選んでくれた@timeには、本当に感謝しています。私はインタビューに関してあまりいい印象を持っていませんが、今回のインタビューほど嬉しいことはありません」

「今回担当してくれたサム・ランスキー(@samlansky)は言葉の使い方が素晴らしく、10年以上彼の作品を愛読しています。彼の周りにいたことがある人なら、彼が最高の人であることを知っていると思います 」

「今に至るまでのすべての年月をじっくり振り返っています。何度感謝してもしきれません。本当にありがとう」と続けた。

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テイラー・スウィフトによる投稿。TIME誌のインタビューについて語っている。

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テイラー・スウィフトによる投稿。今回の受賞についてとても喜んでいる様子だ。

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テイラー・スウィフトによる投稿。感謝の言葉を述べている。