ブラジルで実写版「ナウシカ」が完成?ジブリ愛が詰まった非公式作品にご注目

  • 写真&文:仁尾帯刀

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SAO PAULO サンパウロ/ブラジル

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『Wind Princess』はYouTubeで公開中。再生回数は1週間で140万回を超えた。ジブリ側からは「営利を目的としない限りにおいては作品を制作して構わないと返事をもらった」とのこと。 © Tex Filmes

ジブリの名作『風の谷のナウシカ』を題材とした短編映画『Wind Princess(風の姫)』の上映会が、9月末にサンパウロ文化センターで行われた。しかしなぜブラジルで? これは宮崎駿作品への愛を募らせたクリス・テックスさんが約7年をかけ、自費で制作した非公式作品なのだ。全16分間の作品は、メーヴェに乗ったナウシカが怒った一頭の王蟲を鎮めるまでの「ナウシカ」冒頭部分を実写化したもので、テックスさんの想いと低予算ゆえの試行錯誤が感じとれる熱量の高い内容だ。「本作は商業目的の映画ではありません。純粋に宮崎氏へのリスペクトを映像で表したかったのです」とテックスさん。10月25日よりYouTubeで無料配信中だ。

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撮影で使った小道具を手にするテックスさん。

※この記事はPen 2024年1月号より再編集した記事です。