トヨタ アルファードとともに “至高のリトリート旅”を箱根で満喫  日常から離れて見つけた“新しい自分” 

  • 写真:郡 大二郎 文:サトータケシ

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静謐と躍動。ふたつのエッセンスを研ぎ澄ませ、限りなく上質な佇まいを実現したトヨタ アルファード。貫禄のある存在感は、格式ある建築物にもよく馴染む。

都会での日常生活から離れて心身ともにリラックスし、新しい気づきを得る「至高のリトリート旅」が、アルファードとPenとのコラボレーションで実現した。目的地は、緑豊かな箱根の山中にある「箱根リトリート före by 温故知新」。ゲストをお連れするのは、“快適な移動の幸せ”を追求したアルファードの最上級グレード「Executive Lounge」だ。障子を開け閉めする所作をモチーフにしたスライドドアがすっと開くと同時に、踏み台となるステップが現れて、やさしくゲストを迎え入れる……。さあ、ここから至高のリトリート旅の始まりだ。

11/17(金)〜20(月)の4日間で4組8名が参加した旅のレポートをお届けする。

静穏な茶庵から旅がスタート 

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「城山ギャラリー」は、小田原駅からもほど近い住宅街にある。2023年9月、ギャラリー内にオープンした「Endeavour 月詠み」という茶庵が集合場所。
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アルファードの最上級グレード「Executive Lounge」の車内。広々とした後席には電動式リクライニング機能や、ゆったりと足を乗せられる電動式のパワーオットマンなどが備わる。プレミアムナッパレザーを使用しており、随所から質感のよさを感じられる。リトリート旅の移動中は、Pen本誌MUSIC連載の執筆者のひとり、音楽評論家の小室敬幸氏がセレクトしたクラシックが流れ、車内でも極上のリラックスを感じてもらった。

集合場所となったのは、小田原駅から徒歩2分の「Endeavour 月詠み」。駅から至近であるとは思えない、静かな日本家屋の茶庵でゲストを迎え入れた。さっそくアルファードの前でスタッフから説明を受ける。今回乗車するのは、アルファードの最上級グレード「Executive Lounge」。空調、オーディオ、照明、サンシェード、シート機能などを一括で操作できるタッチディスプレイの使い方などがていねいに説明される。

快適なリクライニングの角度やマッサージ機能の使い方など、ゲストからの質問も活発だ。この企画に申し込まれるだけあって、クルマへの興味も人一倍なのだろう。アルファードへの理解が深まったところで、ゲストはExecutive Loungeに乗り込み、目的地である箱根に向けて出発した。

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広い室内スペースと、上品なたたずまいを両立させたアルファードのデザイン。躍動感あふれるサイドビューが印象的だ。箱根へと向かう道中、ゲストからは「クルマに乗っているというより、リビングでくつろぎながら、窓の外の景色を眺めている感じ」との感想が聞かれた。

 

リトリートをテーマにしたホテルに滞在

目的地は、「箱根リトリート före by 温故知新」。「före」とはスウェーデン語で「前へ」を意味する言葉で、いままでの温泉宿やホテルとは異なる、進化型のリゾートスタイルを提案している。建物の設計は那須の二期倶楽部を手がけたことでも知られる建築家・渡辺明、アートディレクションは八木保。素材の使い方や空間設計など随所に二人の感性を感じられるのが魅力のひとつと言える。

到着したゲストは、北欧モダンな雰囲気のカフェラウンジに案内され、ここでチェックイン。Pen編集部からアクティビティの説明を受け、ウェルカムドリンクとして特別にデザインされたオリジナルスリーブ付きのカップが手渡された。

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ススキの草原で知られ、箱根を巡る基点としても交通の便がよい仙石原。その山中に「箱根リトリート före by 温故知新」は位置する。
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緑に囲まれ、明るい陽射しが差し込むカフェ&ラウンジで、ゲストはチェックインの手続きを行う。この後、ウェルカムドリンクが提供された。
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「箱根リトリート före by 温故知新」の客室。箱根の自然の中で、家族や友人と語らい、日常とは異なる時間を過ごすために、部屋にテレビは置かれていない。

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ヨガ体験で、心身ともにデトックス

チェックインを済ませたゲストは、一度部屋へ入ってホッとひと息。落ち着いたところで、敷地内の最も高い場所に位置する屋外ウッドテラスでヨガを体験した。

今回、ヨガのインストラクターを務めたエドワーズ壽里(じゅり)さんは、大学時代を過ごしたカリフォルニアでヨガと出会い、ハワイでヨガインストラクターとしてのキャリアをスタート。型にとらわれない自由なスタイルが支持され、ハワイでの活動後、国内外で幅広く活躍。ヨガイベントのプロデュースやアスリートのマインドフルネスコーチとしての活動の場を広げている。

ヨガ初体験という男性は、最初は緊張気味で動きもぎこちなかったものの、時間が経つにつれてどんどん動きがしなやかになっていった。リラクゼーションミュージックに合わせて体をゆっくりと伸ばし、呼吸に集中していると徐々に雑念が取り払われ、無心になっていくのだろう。すべてのヨガフローが終了し、横たわって目を閉じる頃にはみなさんすっかり生まれ変わったかのような表情になっていた。

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あたたかな太陽の光で、ウッドテラスはヨガにうってつけのコンディション。天候に応じて、屋内の多目的スペースでもヨガのレッスンを行った。
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インストラクターを務めるエドワーズ壽里さんは2015年に日本へ帰国。ご自身のスタジオのほか、さまざまなラグジュアリーホテルでレッスンを持つ人気ヨガ講師だ。

地産地消、箱根ならではのフレンチを楽しむ

ディナーの会場は、ホテルのアイコン的な建築物である「WOODSIDE dinning」。高い天井と一面に広がるガラス窓が特徴的な建物で、開放感にあふれている。大きな窓からは無数の樹木を望むことができ、森の中で食事をしているかのようだ。

横浜うかい亭やにき亭で経験を積んだシェフが得意とするのは、素材のよさを活かすフレンチ。地元の神奈川県産を中心とした食材を厳選して仕入れ、オープンキッチンから調理したての料理が運ばれる。

薪火を用いるオープンキッチンはある種のエンターテインメント空間で、燃え上がる炎と食材の焼ける匂いが、食欲をそそる。

「ブロッコリーのムース」のアミューズからスタートし、メインの「ホロホロ鶏の薪火焼きと下仁田葱」を経て、デセールに至る計6品のコースは、味はもちろん見た目にも麗しく、ゲストのお腹と心を満たした。

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コースのメインは「ホロホロ鶏の薪火焼きと下仁田葱」。ホロホロ鶏はもちろん、下仁田葱のトロンとした食感がたまらない。
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この日の魚料理は、「鮮魚 カニとホタテのムース ケッパーソースとアサリの泡」。ヨガでデトックスしたというおふたりは、終始にこやかに過ごされていた。

時が経つのを忘れる絶景体験

ディナーを終えたゲストは、再びアルファードへ。「星空ツアー ──アルファードで行く感動の絶景体験──」が用意されているのだ。目指すは、芦ノ湖スカイラインの三国峠。今回はこのリトリート旅のためだけに特別に三国峠を貸し切りにし、ゲストを特別な空間でおもてなしをした。

三国峠では、星のソムリエの資格をもつ島田敏弘さんが星空を案内。「最新の天体望遠鏡は自動で星を追いかけてくれますし、寒い季節はノイズが少なくなるのできれいに映ります」と説明しながら夜空に望遠鏡を向けた。普段、肉眼では見ることができない木星、土星などを観察でき、ゲストからは「こんな世界があるんだ!」と歓声があがった。

星だけでなく、富士山の巨大な山影、街の夜景など、時が経つのを忘れるほどの絶景を堪能した。

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眼下に広がるのは街の夜景。LEDのキャンドルによる演出が、幻想的な雰囲気を醸し出していた。

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朝は野菜たっぷりのヘルシーな朝食から

2日目は、「WOODSIDE dinning」での朝食からスタート。焼き立ての天然酵母パン、こだわりの自家製コンフィチュール、新鮮な地元の野菜を用いたフレッシュサラダなど、ヘルシーな朝食で一日がスタートする。

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フレッシュサラダと6種類の自家製野菜ドレッシングの組み合わせは、「野菜を野菜で食べる」というコンセプトから生まれたという。
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パンへのこだわりは、天然酵母を用いること、焼き立てを提供すること、そしてゲストの好みに合うように多彩な種類を用意することだという。

歴史ある茶室で「日本の心」に触れる

朝食の後は、敷地内にある数寄屋造りの「料亭 俵石」に場所を移して、茶道体験だ。料亭 俵石は、100年以上の歴史を誇る名宿「仙石原 俵石閣」を改装したもので、茶道体験は皇族が宿泊したこともあるという鶴の間で行われた。

今回お茶を立ててくれたのは、裏千家淡交会准教授の柴崎英一さん。「作法よりもおいしいお茶を楽しんでください」という一言で、茶道が初めてというゲストも緊張がほぐれた。

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古いガラス戸や障子から降り注ぐ光が美しい。日本家屋ならではの美が感じられる建物だ。

 

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今回のお茶席は椅子に座る「立礼式(りゅうれい・しき)で行われた。このスタイルは明治時代に確立したものだという。

茶菓子として用意したのは、和菓子作家として活躍する坂本紫穂さんがこの日のために創作してくださった特別なもの。「雨を聴いて寒更尽く 門を開けば落葉多し」という禅語がインスピレーション源となっており、まさにこの季節の箱根にぴったりのお茶菓子に舌鼓を打った。

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和菓子作家の坂本紫穂さんによる和菓子。「開門落葉多(雨音を聴いているうちに寒い夜が過ぎ、朝がきたので門を開けてみると、あたり一面に葉が落ちていた。あの雨音は、実は落葉の音だった)」という禅語からつくられた。黒糖羊羹と透明な錦玉を組み合わせている。

裏千家の茶道教室に通っていたというあるゲストは、「茶道の歴史など、教室では教わらなかったことを知ることができて、大変に有意義でした」と、満ち足りた表情で語った。

一杯のお茶から、話題はそれを取り巻く作法、歴史、建築や茶器など、日本の文化の深淵へ。ゲストの方々はそれぞれお茶室の静かな情景を楽しみつつ、知的好奇心を刺激する有意義な時間を過ごした。

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目と舌が肥える美術館へ

続いて訪ねたのは、「箱根ラリック美術館」。フランスのアール・ヌーヴォーとアール・デコの時代を代表する宝飾とガラス工芸の作家、ルネ・ラリックの作品が展示されている場所だ。学芸員の説明のもと、ゲストは一つひとつじっくりと鑑賞。「見た目の美しさだけでなく、時代背景やラリックのこだわりも感じることができた」と、感想を残してくれた方もいた。美しいものを鑑賞することで五感が研ぎ澄まれ、世界が広がるというのはアートのもつ力だろう。

またここでのもうひとつの楽しみは、窓から美しいガーデンを望む「Restaurant Emoa(レストラン・エモア)」でのランチ。肉や魚のメインディッシュと、サラダなどを組み合わせたセミビュッフェのスタイルを堪能した。

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(左)「レストラン・エモア」のテラスから広がるベントグリーン(洋芝)は、緑が鮮やか。(右)ミュージアムでは、常設展示のほかにさまざまな企画展示も行われる。
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この日のメインディッシュのひとつは「箱根山麓豚のローストポーク 粒マスタードとオニオンのソース」。表面の香ばしさと内側のジューシーさの対比が鮮やかだった。
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紅葉が映える庭を眺めながらの至福のランチタイム。

 

リトリート体験のその先にあるもの

日常から離れ、自然の中でいままでの自分を見つめ直し、新しい自分と出会う──。そんなプログラムをすべて体験したゲストは、スタート地点だった「Endeavour 月詠み」へ。これで旅の全工程が終了した。「普段の旅行ではできないアクティビティを経験する中で、多くの発見があり感動があった。世界が広がったような感覚になりました」と語るゲストの顔は、とても清々しい。

ヨガ体験が心身ともにリラックスできて新鮮だったこと、星の美しさを改めて知ったこと、お茶を通して日本文化の奥深さに触れたこと、芸術の歴史やその背景を知ることで自身の感性を磨けたこと──。さまざまな「リトリート」を体験し、ゲストそれぞれの方に新たな気付きがあったようだ。

そして異口同音にゲストが語ったのはアルファードの快適さ。「マッサージ機能付きの座席で移動中とは思えない快適さだった」「ラグジュアリーな内装やシートはもちろんのこと、静粛性の高さや安定感があり、山道を走っているとは思えなかった」など、さまざまな感想が聞かれた。

今回のリトリート旅を通して、ゲストの方々に新たな気付きや豊かな時間を提供できたなら、これに勝る喜びはない。

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お土産は「箱根リトリート före by 温故知新」のルームフレグランスと、同ホテルのパジャマ。快適なリトリートの旅をご自宅で思い出していただけるように、と用意した。
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「とても車内の居心地がよかったので、もっと長く乗っていたかったくらい」という感想を残したゲスト。
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先代のアルファードにお乗りだというおふたりは「乗り心地の良さがこんなに進化しているなんて驚きました」と語った。

『トヨタ アルファード』

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