我が家のようにくつろげる豪華ホテル! 朝から晩までホテルのリビングを使いこなす、ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ

  • 文:久保寺潤子
Share:

 

Unknown-11.jpeg
1階にあるリビングルームでは、暖炉を囲みながらくつろぎの時間が過ごせる。

都心から約1時間半で行ける身近なリゾート地、箱根。ピンカーブが続く急勾配をクルマで走らせれば、眼下には色づいた木々の合間から清流が見え隠れする。箱根登山鉄道の終着駅・強羅は日本有数の温泉地として知られ、多くの宿泊施設やミュージアムが点在するエリア。この場所で上質な大人の時間が過ごせるのがハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパだ。

 

JSH00030-Edit.jpg
モンブランを独自の解釈でアレンジした一皿(右)、全粒粉と抹茶&サツマ芋2種のスコーン(手前)、季節の果物をふんだんに使った焼き菓子やパフェ(奥)など、ペストリーシェフ風戸浩幸の腕が光る秋のアフタヌーンティーは11月末日まで。¥5,200(税込み・サービス別)

無駄を削ぎ落としたスタイリッシュなエントランスからロビーへと足を踏み入れると、1階からの吹き抜けにはパティオを望むリビングルームが広がる。このリビングルームの存在が、このホテルをして“箱根のわが家”と呼ばれる所以である。暖炉を囲むように配置されたソファに身を埋めながら色づいた庭の木々を眺めれば、時間に追われていた日常が遠い昔のようだ。夕食の時間までにはまだ時間がある。二度目以降の箱根なら、慌ただしく出かけるよりもここでゆっくり過ごすのが正解だ。ペストリーシェフ自慢のアフタヌーンティーをいただくことにしよう。3ヶ月ごとに内容を変えながら季節感を盛り込んだ焼き菓子やスコーンは、程よい甘さとボリュームで重すぎないのがいい。秋のメニューは栗やイチジク、サツマ芋などを使ったマカロンやミニパフェ、スイートポテトなどがバランスよく組み合わされている。お茶のセットメニューも紅茶、フレーバーティ、中国茶、日本茶、ハーブティ、コーヒーが各種揃っているので存分にマリアージュを楽しめる。

---fadeinPager---

 

02.Deluxe-Twin.jpg
デラックスツインルームは73㎡のゆとりある設計。サンテラスから眺める箱根の大自然が心を解放してくれる。

優雅な時間を過ごしたあと、部屋に戻って窓の外を眺めると、山の稜線の先に相模湾の海がきらめいていた。このホテルの客室はスタンダードタイプでも56㎡、平均68㎡とかなり広めで、全ての部屋にはサンテラスまたはバルコニーが付いている。パティオを挟んで弧を描くように建つ2棟の客室からの眺めはそれぞれ異なるが、いずれもゆったりとした設計で、抜群の開放感が味わえる。温室のように太陽が降り注ぐテラスに身を置けば、雄大な自然の懐に包まれるだろう。全80室ある客室のうち、6室は愛犬と泊まれるドッグフレンドリールームもあるという。近隣には箱根強羅公園など愛犬との散歩にうってつけの場所がたくさんあるので、ペット連れの旅にもおすすめだ。


 

04.Izumi_Spa_Onsen.jpg
大涌谷を源泉とした湯は体を芯から温め、湯疲れしにくい。

ハイアット系列のホテルといえば都会のイメージが強いが、ここは温泉のメッカ箱根。館内では浴衣や丹前で過ごせるというのもありがたい。到着したときから館内に漂っていた硫黄の匂いに、温泉への期待が高まる。大浴場は男女ともに1カ所のみで、湯は大涌谷を源泉とした酸性の硫酸塩泉。余計な装飾のない広々とした浴場では、じっくり集中して湯に浸かることができる。ホテルから程近い大涌谷では約3,000年前の火山爆発によって生まれた噴火口が今も白煙を上げながら地球の鼓動を伝えている。温泉では、そんなダイナミックな自然のエネルギーを全身で受け止めたい。

---fadeinPager---

HAKHR_P544_Living_Room_Fire_Place.jpg
リビングルームの暖炉の前でアペリティフや食後酒を楽しめば、夜はゆっくりと更けていく。

体の芯まですっかり温まったら、再びリビングルームへ。山の夜は早い。陽が落ち始める頃には暖炉に薪がくべられ、赤々とした炎に引き寄せられるように人々が寛いでいる。日中は立ち寄りのゲストも利用できるリビングルームだが、夕方からは宿泊客のみの利用となる。家族連れやカップル、仕事仲間と思しきグループ、海外からの旅行者とさまざまな人たちが付かず離れずのほどよい距離感でくつろげるのがこの空間の魅力だ。食前酒を飲みながらゆっくりと時間の移ろいを感じるのはリゾートの醍醐味といえるだろう。夕食はオープンキッチンでフレンチベースの料理を供するダイニングルームや、近隣の海の幸を使った鮨レストラン、またはリビングルームでアルカルトを注文することもできるので、連泊しても飽きることなく食事を楽しめる。

 

001Exterior3_05072013-Light.jpg
パティオを囲んで弧を描くように2棟の建物が並ぶ、ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ。

ホリデーシーズンに限らず、思い立ったら気軽に出かけられる常宿があるのはなんとも心強い。一人になりたいとき、家族や仲間、恋人と水入らずの時間を過ごしたいとき、ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパのリビングルームは、いつでもわが家のように暖かく迎えてくれる。

ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ

神奈川県足柄郡箱根町強羅1320
Tel. 0460-82-2000
hakone.regency.hyatt.jp