ロシア政権を挑発し続ける、政治的アートの過激派たち

  • 文:冨田千恵子
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HUMLEBAEK フムルベック/デンマーク

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2012年、モスクワの赤の広場で行われた「Putin Peed His Pants」より。リスクを伴う活動が賛否を呼んだ。 © photo: Denis Bochkarev

コペンハーゲンの北に位置する街、フムルベック。その街を代表する名所であるルイジアナ近代美術館にて、話題の企画展が始まった。反ロシア政権の活動家集団として知られる「プッシー・ライオット」。「最もパワフルな21世紀最大の政治的アート」として、その活動の軌跡を取り上げる。

彼らはカラフルな衣装、変装、プロテストソングなどを取り入れたパフォーマンスで知られ、本展では2011年にモスクワの赤の広場におけるパフォーマンスから始まった10年以上にわたる活動の記録を、写真とビデオで紹介している。刺激に満ちたアートを振り返る本展は、来年1月まで開催中だ。

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同じくモスクワにて20年11月に行われたパフォーマンス「Careful, Fragile」。彼らはウクライナ侵攻前から同政権に批判的な姿勢を貫いている。 © Photo: Pussy Riot

※この記事はPen 2023年12月号より再編集した記事です。