バリ島のラグジュアリー・ヴィラが展開する、大自然の中のアーティスツ・イン・レジデンス

  • 編集&文:佐野慎悟
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フォトグラファーのエイミー・スーと、彼女のパートナーであるダイ・サカイによるロードトリップを記録した『ON THE ROAD WITH SIOUX SAKAI』より。写真はケラマス・ビーチでサーフィンを楽しむサカイ。Photo by Ami Sioux

インドネシア・バリ島の高地にあり、伝統工芸や芸術の街として知られるウブドの中心地からもほど近いジャングルの中に佇む「ルマ・フジャン エステート」は、2,400㎡の広大なプレイベート・エステート。インドネシアの伝統的な建築様式やトロピカルな自然の風景に魅せられた建築家マキシミリアン・ジェンクエルによってデザインされたこのエステートには、3つに別れたヴィラやロフトに合計6つのベッドルームがあり、それぞれにキッチン、リビングルーム、ダイニングルーム、バスルーム、テラス、プールなども揃い、ゆったりと流れる時間の中で、プライベートな滞在を楽しむことができる。

この大自然に囲まれた静かな環境を活かして、ルマ・フジャン エステートでは世界中からアーティストを招き、滞在中の創作活動をサポートするアーティスツ・イン・レジデンスを行っている。そのキュレーションを担当するのは、ジェンクエルと同じようにバリ島の大自然に魅せられて、家族とともに3年前にバリへと移住したエリカ・クリハラ。ロンドンでファッション誌のエディター、スタイリスト、クリエイティブ・コンサルタントとして培ってきた人脈を活かして、オリジナリティ溢れるキュレーションを行っている。

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「ルマ・フジャン エステート」のメインとなるヴィラ「ルマ・フジャン」のリビングスペース。壁面のない開放感溢れる空間が広がる。

2023年に行った最新のイニシアチブでは、カリフォルニアをベースに活動するフォトグラファー/ディレクターのエイミー・スー(Ami Sioux)が、彼女のパートナーである日本人クリエイティブ・ディレクターのダイ・サカイとともに、ルマ・フジャンの周囲59分圏内にある数々のスポットをスクーターで巡り、目の前に現れた景色を35mmカメラで記録した。

キュレーションを務めたエリカ・クリハラは、このアーティスツ・イン・レジデンスにかける思いを語る。

「今後も様々なジャンルのクリエイターやアーティストをルマ・フジャンに招待して、創作のインスピレーションを育んでもらいたいと考えています。エイミーのようなフォトグラファーや、アーティスト、ライターといったクリエイティブな人たちの目やマインドを通して見るバリ島の姿は、有名な観光地やアクティビティといった表面的なものだけでなく、自分たちの力で新しい魅力を探すきっかけを与えてくれるはずです」

彼らの作品に触れると、旅先でのものの見かたや感じかただけでなく、目指す目的地も変わってくるだろう。そのインスピレーションを胸に、いつもよりもアーティスティックな視点で、自分らしい旅を楽しんでみてはいかがだろうか。

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インドネシア語で「王の洞窟」を意味するゴアラジャの滝。スピリチュアルなパワーが溢れるスポットとして人気だ。Photo by Ami Sioux

 

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グヌンカウィ・スバトゥ寺院を目指す道中の風景。35mmカメラを片手に、心地よい風を感じながらスクーターを走らせる。Photo by Ami Sioux

 

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聖水寺院として知られるグヌンカウィ・スバトゥ寺院。スーとサカイは束の間の沐浴を楽しんだ。Photo by Ami Sioux

 

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白砂のビーチ、ビアストゥゲルから海を眺めるサカイ。フィルムカメラの多重露光によって、神秘的なイメージが表現されている。Photo by Ami Sioux

RUMAH HUJAN
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