10月6日にオープンした虎ノ門ヒルズ TOKYO NODEで28日(土)・29日(日)の2日間、奈良と世界をつなぐ次世代の映画制作プロジェクト全8作品の上映会を開催する。
NPO法人なら国際映画祭の「NARAtive(ナラティブ)」は、世界中から若手の映画監督を招き、「奈良」を舞台に映画を制作するプロジェクト。奈良市のふるさと納税が活用されるほか、地方行政×映画スタッフ×地域住民が一体となって取り組み、2010年のプロジェクト開始から現在に至るまでにメイキング1作品と本編7作品が制作された。
監督は、なら国際映画祭のコンペティション2部門の受賞者から選出され、実際に奈良の地を訪れて構想、企画、撮影までを一貫して制作する。この活動を支えているのが、日本の第一線で活躍する映画スタッフやロケ地となる場所に住んでいる地域の人々だ。このように、地域を巻き込んで生まれた「NARAtive」の作品は、住民の地域に対する“地域愛”を生み出しながら、他の地域から来た人々との新たなコミュニケーションの場を創出する。

中国人の老女が日本に住む孫娘のような存在のシャオザーを訪れ来日するところから物語がスタート。

息子の足跡をひとつひとつ歩き続けたその先にあったものはーー親切な息子の友人、壮大な奈良の自然、そして息子の母への深い想いだった。

韓国から奈良県五條市にシナリオ・ハンティングにやってきた映画監督のテフン。彼は助手のミジョンと共に、観光課の職員タケダの案内で街を訪ね歩く。

100年以上の間、東吉野村の森ではニホンオオカミが目撃されていない。狼狩りに取り憑かれたように深い森へと入って行く先にアキラを待っていたものとはーー
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また、28日(土)のオープニングトークイベントでは、エグゼクティブディレクターである河瀨直美と、なら国際映画祭 アンバサダーであり、ショートショート フィルムフェスティバル & アジア (SSFF & ASIA) 代表である別所哲也氏のトークイベントを予定、来春公開予定の『霧の淵』メイキングを30分間上映する。
地域を巻き込んで生まれる映画は、住民の地域に対する愛着と、他の地域から来た人々との新たなコミュニケーションを生み出す。

奈良県南東部の山々に囲まれたある静かな集落で、代々旅館を営む家に生まれた12歳のいひか。旅館存続の危機が迫るなか、いひかの家族に変化の時がやってくる。


「なら国際映画祭 NARAtive in TOKYO NODE」
開催期間:10月28日(土)~10月29日(日)
開催場所:TOKYO NODE HALL
東京都港区虎ノ門二丁目6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー46F
入場料:¥1,000