128年前に誤ってミイラ化した男性、ついに葬儀が行われる…「ストーンマン・ウィリー」はなぜこんなことに?

  • 文:大村朱里

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shutterstock_Ingrid Pakats ※写真はイメージです

アメリカ・ペンシルベニア州で10月7日、100年以上前に誤ってミイラ化した男性の遺体がついに埋葬された。その男は 「ストーンマン・ウィリー」の愛称で長年に渡り親しまれてきた、ニューヨーク出身のジェームス・マーフィー。なぜこんなことになったのか?物語は128年前に遡る....。

大会のために町を訪れた観光客だった

NewYorkPostによると、生前、ジェームスはただの観光客だったという。1895年10月、消防士の州大会へ参加するためペンシルベニア州を訪れていたジェームス。アルコール中毒で知られた彼は滞在中、公然酩酊罪、また寄宿舎に強盗に入った罪で2度逮捕され、翌月11月に腎不全のため勾留中の刑務所で亡くなった。

しかし、彼は逮捕時に偽名を使っており、地元当局は親族を見つけることができず、遺体は防腐処理技術を実験していた葬儀屋のオーマン氏に引き渡された。そして、彼がジェームスに使用した防腐処理剤は想定以上の効果を発揮し、遺体は埋葬されずミイラ化したという。葬儀場の責任者であるカイル・ブランケンベラーさんは「彼に触ると、石のように硬い」「重さもない。それほど石化しているのです」と語っている。

その後、街ではその石のように硬い革のような皮膚から 「ストーンマン・ウィリー」というあだ名が付けられ、何世代にもわたって地元の小学生や様々な訪問者が敬意を表し訪れたという。

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「安らかに眠れ」と見送られたジェームスの葬儀

長年にわたり、街の伝説として親しまれていた彼は10月上旬、フォレスト・ヒルズ・メモリアル・パーク墓地に埋葬された。彼の墓地には、「ストーンマン・ウィリー」「ジェームス・マーフィー」の両方の名前が刻まれた墓石が置かれ、参加者は「ジェームズ、安らかに眠れ」と声を合わせて見送った。

埋葬式の後、ブランケンビラー氏は「お別れするのは悲しいことではありますが、彼にふさわしい形で称えることができたと思っています」と答えている。当時のタキシードに身を包み、開いた棺に横たわっていた彼の人生は、ようやく幕を閉じた。

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葬儀の様子。