今月4日、プラダはアメリカの民間宇宙企業アクシオム・スペース社と提携し、アメリカ航空宇宙局(NASA)の月面用宇宙服を開発・製造することを発表した。
宇宙服は、2025年に実施が予定されている有人月面探査ミッション「アルテミスⅢ(Artemis Ⅲ)」で使用される。NASAが主導する「アルテミス」計画は、1972年に実施された「アポロ17号」以来半世紀ぶりとなる有人月面探査計画で、女性宇宙飛行士初となる月面着陸の実現も目指している。
アクシオム・スペースは、NASA ジョンソン宇宙センターで国際宇宙ステーション(ISS)のプログラムマネジャーを務めていたマイケル・サフレディーニ(Michael Suffredini)によって、2016年に創業された宇宙インフラ開発企業。今回の提携について、社長兼CEOのサフレディーニは、「宇宙服の開発でプラダと提携できることは光栄です。原材料や製造技術、デザイン性に対するプラダの豊かな知見は、月面での宇宙飛行士の快適さや、従来の宇宙服にはなかった高度な安全性に配慮した宇宙服の開発に役立つと思います」とコメント。
また、プラダ・グループのマーケティングディレクターを務めるロレンツォ・ベルテッリ(Lorenzo Bertelli)も次のように語っている。
「この歴史的なミッションに参加できることを光栄に思います。私たちがこれまで培ってきた最先端技術やデザインにおける知見が、アルテミス時代の宇宙服のデザインに活かされます。まさに人類の創造力とイノベーションの力を体現できる試みとなるでしょう」
ラグジュアリーファッションの領域を越えていく、プラダの次なる挑戦に注目したい。
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