アメリカ・フロリダ州のある湖で、上あごを失ったワニが発見された。その珍しい姿が注目を集めている。Peopleによると、全長約49インチ(約125センチ)ほどの小型のワニは、上あごを完全に失った状態でオーランドから北に約25マイル離れたサンフォード近郊の湖で発見された。
発見者の女性は「このかわいそうなワニを助けてくれる人はいませんか?」というメッセージと共に、SNSに写真を投稿。画像には、上顎を完全に失い、舌が丸見えで鼻の穴や気道も全てなくなっている様子が映し出されていた。後日、ワニを検査をした獣医師も「どうやって息をしているんだ?」と驚くほどだった。
この投稿を見たフロリダ州・オーランドにある野生動物公園、かつ動物保護センターの「ゲーターランド」は、すぐにこのワニを引き取った。
CBSによると、この小さなワニが負傷したのは数年前。他のワニとの喧嘩、又はボートのプロペラとの事故で上あごを失ったと可能性が考えられるという。同施設の関係者は「このような重傷では、野生で生き延びる可能性は基本的にない」と語っている。
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「私たちの宝物です」とCEOは語る
後日、ゲーターランドCEOのマーク・マクヒューさんはフェイスブックを更新。「この小さなワニは“宝物”で、職員たちは彼女を激愛しています」と伝えた。続けて、彼は「アメリカの“宝物”といえば、伝説的な歌手ドリー・パートン」といい、このワニは、彼女のヒット曲 "Jolene "にちなんで、「ジョリーン(Jawlene) 」*jaw:あご と名付けられた。
現在ジョリーンは、舌にネズミを乗せて上あごをうまく使うことで、食事をすることができているという。施設の関係者は「私たちは、ジョリーンを日常生活に慣れさせる努力をしています」と語り、彼女は元気を取り戻していると付け加えた。「私たちは彼女を本当に誇りに思っています」とUSA TODAYの取材に答えている。
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