パナマでオフグリッド生活を実現するも結局帰国… 移住して「後悔した」こととは

  • 文:佐藤まきこ
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電力会社から供給される電気や、水道、ガスなどの公共インフラに頼らないオフグリッド生活。アメリカのマサチューセッツ州から自然あふれるパナマの山間部に移住して、そんなオフグリッドの暮らしを送っていた1組の夫婦がいる。「夢の生活だ」とSNSで人気を呼んだのだが、先日、パナマから去ることを決意した。「パナマに引っ越して後悔していることがある」と明かしている。

YouTube - @NomadicMovement

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パナマでオフグリッド生活を実現

ケイリーとジョーダンは2019年、パナマのボケテという町の郊外にある2.5エーカーの土地を7万5000ドル(約1100万円)で購入。コーヒー豆のビジネスを行いながら、幼い娘とともにオフグリッドの暮らしを行ってきた。彼らの日々の様子は、便利すぎる現代の生活に疲れた人から見ると、理想的と映ったのかもしれない。2人のYouTubeチャンネルの登録者数は39万人以上となり、インフルエンサーとしての活動を行ってきた。しかし彼らは、「パナマでの暮らしで後悔していることがある」と明かしたのだ。

外国人は料金が割高に

アメリカからやってきた彼らは、パナマでは外国人。そのため、あらゆるものの料金が割高になるという。現在の土地や車を購入したときも、交渉を行う代理人が入ることでプロセスが複雑になり、値段も上がったそうだ。また、タクシーの利用も割高になってしまうという。

娘のアレルギーが悪化

都市での暮らしよりも、自然があふれる生活のほうが健康的と思われるかもしれない。しかし、娘はパナマに来てアレルギーが悪化してしまったという。ケイリーとジョーダンいわく、「パナマは殺虫剤や殺菌剤の使用がとても多い」のだとか。花粉、粉塵といったものから、食べ物に使われる農薬などの影響もあるためか、娘の顔が腫れあがってしまったそうだ。

街がごみだらけ

街にごみが多いことも不満だそうで、「どこを見てもごみばかり」とうんざりしている。どうやら、ごみを正しく処分したり、リサイクルしたりするシステムが整備されていないため、街にはごみがあふれてしまっているようだ。

パナマは開発途上国のひとつ。手つかずの自然があふれる場所ではあるものの、アメリカのような先進国とは違って、十分な衛生対策がなされていないという面もあるのかもしれない。

彼らは最新のYouTubeで、パナマを去ることを決意し、アメリカに戻る様子を紹介した。この動画には「あなたたちがやってきたことは、とても素晴らしいことだった」「いつも多くのインスピレーションをもらった!」「アメリカでの生活に乾杯!」など、動画を見た人からは2人のこれまでのパナマでの健闘をねぎらう言葉であふれている。現代の便利な暮らしも、オフグリッドの生活も、どちらも一長一短のようだ。

https://nypost.com/2023/09/23/were-travel-influencers-who-moved-to-panama-to-live-off-grid-heres-why-we-regret-it/
https://www.youtube.com/@NomadicMovement
https://www.instagram.com/thenomadicmovement/

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ケイリーとジョーダンのInstagram

 

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