最近では妻のビアンカ・センソリに裸同然の服を着せてベニスの水上タクシーで下半身を露出して永久的に出入り禁止になるなど、お騒がせな言動で話題のカニエ・ウェスト。しかし、交際相手をプロデュースする能力は超一流なのである。
キム・カーダシアンも一流セレブに
2021年に離婚した元妻、キム・カーダシアンをリアリティ番組のスターから、VOGUE誌のカバーを飾るまでの一流セレブの座に押し上げたのは、そもそもラップスターであり、ファッション界のカリスマでもあるカニエの影響。2012年にふたりが交際をスタートして以来、カニエはキムのスタイリストを務め、キムのファッションは驚くほど洗練されたものに変貌を遂げて来た。2019年のMETガラでキムが纏ったティエリー・ミュグレーのヌードドレスは、キムのセックス・シンボルとしての地位を確固たるものにしたのだ。
キムは「私にファッションの世界を紹介してくれたのはカニエ」と公言しており、離婚直後には、「なにを着ていいのかわからなくてパニック発作を起こしそう」と語っていた。ある時点から、キムは着るものからなにから、すべてにおいてカニエの指示に従っていたという。「着る前にチェックを受けていないものをどうやって着ればいいのかわからなかった。そしてルック選びにはプレッシャーがかかり、とても緊張した」
カニエのマネキンのようだった、女優ジュリア・フォックス
その後、2012年1月にカニエが交際した女優のジュリア・フォックスは、カニエがいままでキムに着せてきたルックのアーカイブのようなそっくりコーデを着こなし、まるでカニエのマネキンのように見えた。
交際してすぐの頃、ジュリアがデートで高級ホテルのスイートルームに連れて行かれると、そこにはカニエが用意したディーゼルのバッグやシューズ、ワードローブが並べられていたことに驚いたと告白。ディーゼルによれば、カニエはコレクションラインから40ものルックをジュリアのために用意し、ジュリアはその中から6点のアイテムを選んだという。
カニエはジュリアに、目の周りを黒く塗りつぶす独特のアイメイクをするように指示。ラテックス素材のボディコンドレスや、Tバックの紐が見えるくらいにローライズのボトムをジュリアに着せたことで、これまでほぼ無名だった彼女が、瞬く間にファッション・インフルエンサーとして注目される存在になった。
セクシーでショッキングなファッションが人々の目を惹く武器になると学んだジュリアは、カニエと1カ月で別れたあと、着こなしがさらに過激化。アンダーウェアでスーパーマーケットに現れたり、ボンテージファッションで街を歩いたり。彼女のスタイルがセックス・コンシャスな現在のトレンドにマッチしたこともあり、最近ではヴィクトリアズ・シークレットのキャンペーンモデルのひとりに選ばれたほどの売れっ子に。
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服装がほぼヌード化した新妻ビアンカ
そして今年1月にカニエと結婚したビアンカは、結婚後、服装がほぼヌード化。ベニスでは、全身ストッキングのようなシースルーのボディスーツでバストトップも丸見え。傍目には全裸にしか見えないようなルックが定番に。最近のお気に入りは、ヒップがはみ出るレオタード。もはや「セックスが歩いている」と言えそうなほどに、限界ギリギリの露出ぶり。
もちろん、これらはすべてカニエの意図によるもの。彼と付き合う女性たちは皆カニエのミューズであり、「キム2.0」と呼ばれるキムのレプリカであり、カニエによって磨かれ羽ばたいて行く。彼にとって愛する女性は、アート作品のようなものなのかもしれない。
カニエはモードとセックスの、ギリギリの境界線を知っているように見える。着る女性のセクシーさを引き立て、どうすれば人々にショックを与えられるかを知り尽くしているのだ。さすがは「Yeezy」を大ヒットさせたデザイナーだ。ビアンカの肌見せファッションが今後どこまで進化して行くのか、怖いもの見たさで見守っていたい。
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服装がほぼヌード化した新妻ビアンカ。
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服装がほぼヌード化した新妻ビアンカ。
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服装がほぼヌード化した新妻ビアンカ。
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2019年のMETガラでのキム・カーダシアン。
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過激なファッションがすっかり定番化したジュリア・フォックス。
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