汚物が表面に全く残らない、“超ツルツル便器”が誕生 3Dプリンタを活用

  • 文:山川真智子

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New Scientist-YouTube

毎日使うものだけに、トイレには汚れが残りやすい。そこでゴシゴシ掃除しなくても、汚物がするりと滑り落ちて表面を汚さない、「超ツルツル便器」が開発された。劣化の早いこれまでの「ツルツル便器」と違い、こすったり洗ったりしても滑りやすさが持続するため、トイレ界の救世主になると期待される。

新素材でなめらかさ実現 ツルツルがずーっと持続

この超ツルツル便器を開発したのは、中国の華中科技大学の研究チーム。プラスチックと疎水性の砂粒の混合物でできた弾力性のある新素材を使い、3Dプリンター技術を用いて製作された。

世界の珍情報を紹介するサイト、オディティ・セントラルによれば、くっつかない「ツルツル便器」は既に実用化されており、最も有名なのがテフロンでコーティングされたものだ。しかし、この素材は擦り傷に非常に弱く、使い込むと劣化する傾向がある。一方、「超ツルツル便器」では、滑りやすさを高めるべく使用されたシリコンオイルが便器の深層部まで浸透するため、何千回と使用し、こすったり、洗ったりしても滑りやすさが持続するという。

もはや滑りすぎて爽快? 摩耗にも耐える優秀さ

研究チームが公開したビデオを見ると、確かに「超ツルツル便器」ではなんでも見事に滑り落ちて行く。本物の質感を再現した人工排泄物はもちろん、牛乳、ヨーグルト、粘着性の高いハチミツ、デンプンを混ぜた粥なども、きれいさっぱりと穴の中に落ち、便器の表面に汚れは残らない。

発表された研究論文によれば、サンドペーパーで1000回以上摩耗させた後でも、『超ツルツル便器』はその滑りやすさを維持することができたという。実験に使われた便器は本物の10分の1のサイズということだが、実験結果に大きさの影響はないということだ。

公衆トイレに需要あり?節水にも貢献

「超ツルツル便器」は、家庭用としては残念ながら現時点でコストが高すぎるということだ。ただし、公衆トイレや列車内といった、特に使用頻度が高く汚される場合も多い環境では、既存トイレからの置き換えメリットはありそうだ。

導入の大きなメリットとして挙げられるのが、大幅な節水だ。研究チームは、人間社会は毎日大量の水を浪費していると述べ、超滑り素材のさらなる向上で、節水に貢献したいとしている。

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実験動画。なんでも滑り落ちる。

 

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赤く着色したハチミツで実験。汚れたトイレは過去のものに?