ビームスジャパンの鈴木修司です。今回の旅の舞台は、二度目の登場となる青森県です。
このコラムは月1ペースの連載で、これが24回目になります。なんだかんだで2年も続いているわけです。私の話を飽きずに読んで頂けているなら、感謝しかありません。
さて話を戻して、青森県のお話です。今回は、青森県でも青森市内に特化した内容でお伝えしたいと思います。
以前のコラム(“端っこ”好きが足繁く通う、本州の最果て青森県の魅力4選)では下北半島から弘前や八戸までの広域な青森県の話をしましたが、短時間の移動で気軽に巡れる青森のスポットを紹介させてください。
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1.一度は訪れるべきアートスポット「青森県立美術館」
まずアート好きでもそうでもなくても、外せないのが青森県立美術館です。奈良美智さんの作品「あおもり犬」がよく知られていますが、ただいま青森が生んだ版画家の巨匠、“世界のムナカタ”こと棟方志功の企画展「生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ」が開催されています(9月24日まで)。

生誕120年を記念した展示で、ここまで一堂に作品が集まることはもはや無いのではないかと思うくらいの充実度で、気になる方はすぐにでも青森に行くべきという内容でした。
青森県立美術館のすぐ隣には、日本屈指の縄文時代の史跡「三内丸山遺跡」があります。遺跡や歴史に興味がない方でも楽しめると勝手に思っているので、あわせて行くのがオススメです。一般的な縄文時代のイメージが、良い意味で覆されると思います。
青森市の中心街(青森駅)から車で10分ちょっとの位置にあるので、バスでもタクシーでも気軽に行けます。
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2.青森市内で“ダブル棟方”を楽しむ「棟方志功記念館」
ここからは、青森駅から徒歩圏内で廻れるスポットの紹介です。アートの続きで紹介するのは「棟方志功記念館」。テーマに応じた見せ方が興味深く、現在の企画展は棟方の幅広い交友関係も知れる貴重な内容でした。
まさに今は、青森市内で“ダブル棟方”を楽しめる絶好の機会です。ちなみにこちらの記念館は、諸事情で2024年の3月31日をもって閉館するそうです。
そのほかの観光については、棟方志功ゆかりの善知鳥神社に、参拝されるのも良いかもしれません。
また青森駅すぐ近くの青函連絡船で、往時に想いを馳せるのも良いと思います。列車ごと船に積み込んで北海道まで移動してた時代があったなんて、タイムスリップできるのなら、乗り込んでみたいです。近くには名曲「津軽海峡冬景色」の歌謡碑なるものもあり、旅情を一気に盛り上げてくれること間違いなしです。
すぐ近くに「ねぶたの家 ワ・ラッセ」という一風変わった見た目の施設もあります。中には「ねぶたミュージアム」があり、“壮大なねぶた”を生で見られます。
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3.「お食事処 おさない」のホタテフライ
青森といえばなんといっても海の幸です。とくに好物は陸奥湾のホタテで、生のお刺身も美味しいのですが、薄い衣をまとい、中身はレアな「お食事処 おさない」のホタテフライが絶品です。

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4.「すし居酒屋 樽」のマグロのカマ焼き
そして、大間を筆頭に知られるマグロです。先日頂いた「すし居酒屋 樽」のマグロのカマ焼きも絶品でした。ほろほろジューシーなマグロのお肉で、リアルに頬っぺたが落っこちてしまいました。

もちろん青森の魚には地酒も欠かせません。青森の風土がそうさせるのか、青森の酒はスッキリしつつも深く美味いのです。
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5.港町ならではのモーニング文化を味わえる“純喫茶”
グルメでもう一つ紹介したいのが、青森の喫茶店です。港町ならではのモーニング文化が根付いていて、どの喫茶店も個性があり素晴らしいお店ばかりです。
私のお気に入りは、「クレオパトラ」と「マロン」です。


対極のイメージがある両店ですが、どちらも良い感じで青森の旅には欠かせません。深酒した翌朝に飲むコーヒーがたまらないのです。
最後はショッピングについて。青森の名産品はどれも魅力的で個性的なので、みなさん選ぶのが難しいんじゃないかと思います。市内でオススメのお土産スポットは、青森駅近くの「A-FACTORY」、そして「青森県観光物産館アスパム」です。この2つのお店を廻れば、青森県内の名産品は網羅出来るほどの充実の品揃えです。
ざっと駆け足でご紹介した、青森市内に特化したオススメ情報でした!
BEAMS JAPAN クリエイティブディレクター鈴木修司が日本の魅力を紹介!
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BEAMS JAPAN クリエイティブディレクター
1976年、三重県松阪市生まれ、ビームスと同い年です。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトに関わる仕事をしています。肩書きは“BEAMS JAPAN”のクリエイティブディレクター、日本に関係することあれば比較的なんでも来いのスタンスです。大学などで講師を務めることも。『銘品のススメ』著者、『都道府県おでかけ図鑑』監修。
1976年、三重県松阪市生まれ、ビームスと同い年です。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトに関わる仕事をしています。肩書きは“BEAMS JAPAN”のクリエイティブディレクター、日本に関係することあれば比較的なんでも来いのスタンスです。大学などで講師を務めることも。『銘品のススメ』著者、『都道府県おでかけ図鑑』監修。