映画『バービー』が日本でも公開され、連日、さまざまな話題を振りまいている。「強烈なフェミニスト映画だ」とのコメントや、主演マーゴット・ロビーの一貫したフェミニストとしての活動を讃える声、タイトルに反して実はケンの視点が重要視されていることへの驚きなど、SNSにはカラフルなコメントが投稿されている。
本国におけるオープニング興行収入で、女性監督として歴代最高記録を達成したグレタ・ガーウィグは、一躍時の人となった。そんな彼女は、『バービー』の成功の最中に40歳の誕生日を迎えた。特別な日は、ケンとバービーたちによって華やかに祝われたようだ。
ピラティスで体を鍛えているグレタ監督の前に突如として訪れたケンとバービーによる、劇中歌をマッシュアップさせたフラッシュモブのプレゼントだ。
大喜びのグレタ監督がこのプレゼントの発案は誰だったのかと尋ねると、返ってきた答えは「バグパイプの人」だった。
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「バグパイプの人」とは…?
バグパイプの人とは、『バービー』でケンを演じたライアン・ゴスリングのことを指している。同作の撮影が始まる前、マーゴット・ロビーとグレタ監督らがお泊まり会を開いた際に、ライアンがバグパイプの演奏者を向かわせ、映画『ブレイブハート』のセリフを言わせるというサプライズを仕掛けたことが理由だ。
『ブレイブハート』は1995年公開の映画で、バグパイプを使ったテーマ曲でも有名だ。ライアンは、お泊まり会に向かわせたバグパイプ演奏者に、「やつらは命をとるかもしれないが我々の自由を奪うことはできない」という作中のセリフを読み上げさせたらしい。
このサプライズに驚いたグレタ監督が後日、「なぜ『ブレイブハート』だったのか」と尋ねたところ、ライアンは「ときどきあのセリフを聞かなきゃね」と答えたという。
そんなライアンを「どのタイミングで何をすれば1番ウケるのかを瞬時に見極めるセンスが備わっている」と評するグレタ監督は、『バービー』の脚本の執筆中から、ライアンにケンを演じてもらおうと考えていたらしい。なかなか首を縦に降らなかったライアンだが、マーゴット・ロビーと共に粘り強く説得して、やっと応じてもらったと話している。
世界中で興行的成功を収め、8月11日に日本公開を迎えた『バービー』。未鑑賞の人は、SNSの否定的な意見を鵜呑みにすることなく、ぜひ自分の目で感じてほしい。
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