着ぐるみ疑惑の“二足立ちマレーグマ” 動物園が公式に否定の声明  クマ視点で「ずる休みしたのかと聞かれた…」

  • 文:松丸さとみ

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TODAY-YouTube

中国の動物園で撮影された、二足立ちをして来園客に手を振っているクマの動画がSNSに投稿されると、その姿があまりにも人間そっくりで、「着ぐるみを着た人間なのでは?」とネット民は騒然となった。これを受けて動物園側は、クマ本人(?)として声明を発表し、さらに話題となった。

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来園者の「ハロー」に応えて手を振るクマ

二足立ちをしたクマの姿が撮影されたのは、中国の杭州市にある杭州動物園だ。マレーグマが、来園客の「ハロー」という声に反応して手を振っているように見える。さらに同じ動物園で撮影したと思われる別の動画では、手を振っている姿が背後から映されているが、腰のあたりにしわが寄っており、着ぐるみ感に拍車をかけている。

これらの動画が中国のSNS、Weibo(ウェイボー)に投稿されたところ、「実は中に人間が入っているのでは?」と話題になった。あまりにも「本当は着ぐるみ説」が出回ったため、動物園側が「本物のクマ」だという声明を発表する自体となった。

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「今日はずる休みして人間を働かせてたんでは?」

話題のクマは、4歳のマレーグマで、名前は「アンジェラ」だ。米CNNによると、杭州動物園の声明は、アンジェラの視点で次のように書かれていた。「私はマレーグマのアンジェラ。昨日仕事が終わったら動物園の園長から連絡が来て、今日はずる休みをして人間を働かせたんじゃないかって聞かれました」

また英BBCによると声明には、「私を人間だと思っている人がいるみたいですが…私のことをよく分かっていらっしゃらないようですね」というくだりもあったようだ。

NBC系列の南フロリダ・ローカル局NBC6がマイアミ動物園の専門家にクマの生態について聞いたところ、クマはモノを探したりにおいを嗅いだりするので立ち上がることが多いと話している。マレーグマは特に、他のクマと比べてバランスが良いため、着ぐるみを着た人間のような立ち姿になるという。また、暖かい地域に生息しているために被毛が短く、そのため背中のしわが目に付きやすいが、ハイイログマ(グリズリー)なども目立たないだけで背中にしわがあるとマイアミ動物園の専門家は指摘している。

英iTVによると、アンジェラの動画が拡散されて以来、杭州動物園の来園者数は急増。1日に約2万人と、30%増になっている。

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英テレグラフより。来演者に手を振るマレーグマのアンジェラ。

 

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USAトゥデイより。背後から撮影した動画。

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