ギネス新記録! “おでこのクルミ割り”273個達成の男性が話題に「血を流してまでやる意味がある?」と疑問の声も

  • 文:山川真智子
Share:
スクリーンショット 2023-08-08 12.08.19.png
Guinness World Records-X

インドの格闘家が、額で273個のクルミをたたき割り、ギネス世界記録を更新した。実はこのクルミ割りでは、パキスタン人男性とインド人男性の記録争いがここ数年続いている。一見地味で痛そうなだけの対決だが、彼らにとっては自己の力を証明するための真剣勝負だ。

---fadeinPager---

ガチンコ対決まであった!記録更新へ切磋琢磨する2人

ギネスワールドレコーズによれば、新記録を樹立したのは、27歳のインド人格闘家、ナヴィーン・クマールさん。1分間に、額だけを使い273個の生クルミをたたき割った。これまでの世界記録は、パキスタンのムハンマド・ラシッドさんが樹立した254個だった。

実はクマールさんとラシッドさんは、ライバル関係にある。2014年にラシッドさんが150個を割って初めて記録保持者となり、2016年には181個で自己ベストを更新した。しかし、2017年にはクマールさんが217個を割り、記録を塗り替えている。

それから1年後、世界一を決めるため、当時22歳のクマールさんと36歳のラシッドさんがイタリアに呼び寄せられ、真っ向勝負が行われた。両者とも世界記録を上回ったが、254個を割ったラシッドさんが勝利した。

---fadeinPager---

もはや格闘技?ギネス記録樹立に厳しい訓練

イタリアでの死闘から5年後の今年8月4日、クマールさんは、ついにラシッドさんの記録を破ることになったが、その裏には大変な努力があったという。クマールさんは、過去にラシッドさんと競い合ったこともある武術の指導者に教えを請い、熱心にトレーニングを積んできた。

今回は、額にできた湿疹の痛みをこらえながらも、猛スピードでペースを崩さず、クルミを割り続けたという。クマールさんは、今まさに全盛期を迎えており、今後も記録更新が期待できるということだ。

見ると割りたくなるのが人の性…使うのはおでこだけじゃない!

絵面がとても地味なこのクルミ割りだが、チャレンジ後の額は流血でかなり痛々しい。記録を打ち立てたいという情熱や熱意は素晴らしいが、血を流し自分を傷つけてまでやる価値のあることなのかと、見た人からは疑問の声もあった。

実は身体を使ったクルミ割りのギネス記録チャレンジは、額だけではなく、手、肘、歯、尻などでも行われている。見ると割りたくなるのがクルミ、ということだろうか。ちなみにお尻によるクルミ割りの世界記録保持者は、日本の芸人、チェリー吉武さん。2020年に1分間に122個という記録を打ち立てている。

---fadeinPager---

 

新記録を出したクマールさんの映像。

---fadeinPager---

 

イタリアでの戦い。地味さをスタジオのセットと音楽で盛り上げた?

---fadeinPager---

流血するラシッドさん。

---fadeinPager---

お尻のクルミ割り記録会映像。