テイラー・スウィフトの公演で、ファンの熱狂がM2.3の地震を起こした!?

  • 文:千歳香奈子

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今年3月17日から約5年ぶりとなる大規模ツアー「THE ERAS TOUR」を行っているテイラー・スウィフト。全米各地でチケットが完売し、開催都市に莫大な経済効果をもたらしている。そんな今年最も注目されるテイラーのワシントン州シアトルで行われた公演で、ファンの熱狂がマグニチュード(M)2.3に匹敵する地震を引き起こしたと、話題になっている。

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14万人が熱狂、スタジアムを揺らす「スウィフト地震」が発生

7月22日と23日にメーン・フィールド・スタジアムで開かれた公演には2日間で14万人4000人を超えるファンが集まり、会場は熱狂に包まれた。3時間以上に及んだ公演では、2019年に発売したアルバム『ラヴァ―』から2022年の『ミッドナイツ』まで全10枚のアルバムから44曲が披露され、ファンはともに歌い、踊り、熱い声援を送った。

ウェスタン・ワシントン大学地震学者によると、この熱狂とテイラーのパフォーマンスがスタジアムを揺らし、会場そばに設置された地震計がM2.3の地震を観測したという。実際の地震としては分類されなかったものの、音楽、スピーカー、ビート、それに合わせて踊るファンの動きやジャンプが組み合わさり、地殻変動を起こした可能性が高いと話す。

最も揺れたのは『シェイク・イット・オフ』

開場から終演後まで10時間分のデータを収集し、セットリストと地震計の記録を合わせた結果では、「シェイク・イット・オフ」や「ブランク・スペース」を歌っていた際に、特に強い揺れがあったという。また、2日間ともほぼ同じ揺れを観測しており、「スウィフト地震」が起きたことは間違いなさそうだ。

テイラー本人も、「歓声、叫び、ジャンプ、ダンス、熱唱、全てに感謝します」とインスタグラムで綴り、シアトル公演は純粋に私のお気に入りの週末の一つだったと感想を述べている。

同スタジアムでは、2011年にも米ナショナル・フットボールリーグ(NLF)の地元チームシアトル・ホークスの試合でマーション・リンチが劇的なタッチダウンを決めた後、地震を観測している。マーションにちなみ「ビースト地震」と呼ばれる当時の揺れと比べ、「スウィフト地震」は2倍の強さで、持続時間も長かったという。

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来年2月には来日公演も

テイラーのファンたちは、各地でホテルを満室にし、食事や移動、衣服、買い物など地域の経済に多大な貢献をしており、米国だけで46億ドルもの消費支出を生み出す可能性があると言われている。テイラー自身も、一晩で数百万ドルを稼ぐと推測され、その桁違いの稼ぎも話題だ。

まさに地震を引き起こすほどの影響力をもつ彼女は、8月9日のロサンゼルス公演で北米ツアーを終え、来年2月には日本公演を行うことも決まっている。

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豪華な衣装でステージに立つテイラー・スウィフト。

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