注目アイテム山盛り!表参道周辺にハイセンスブランドの路面店が続々と【着る/知る Vol.158】

  • 写真・文:一史
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7月の表参道エリアは、洒落心をざわつかせる新店の宝庫。ムートンブーツで名高いアグ®︎(UGG®︎)とフレンチモードのイザベル マラン(ISABEL MARANT)は、ゆったりと買い物ができる豪華な旗艦店を設けた。モダンベーシックなイギリスのスタジオ ニコルソン(STUDIO NICHOLSON)は、待望の日本初出店。デザイナーズジュエリーのシハラ(SHIHARA)が厳選した海外デザイナーのセレクトショップも見逃せない。通好みのエッジーな感性が息づくハイセンスなショップをいますぐ歩き巡ろう!

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UGG® TOKYO FLAGSHIP STORE

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正面エントランス入ってすぐの1階フロア。ディスプレイ後ろの大きなスクリーンには映像が流れエンタメ気分を盛り上げる。

原宿の神宮前交差点から竹下通りまでの明治通り沿いに誕生した、2フロアのゴージャスな店。カリフォルニアテイストが息づくアメリカ発アグ®︎の旗艦店だ。シューズを軸にするブランドで、ヨーロッパのラグジュアリーブランドや大手スポーツメーカークラスの大型店を原宿の一等地に構えるのは異例だろう。世界的な人気の高さがよくわかる。
店内ではトレンドをキャッチしたスタイリッシュなサンダルや厚底スニーカーが目に飛び込んでくる。ただしアグ®︎の真価はルックスのよさにあらず。どのシューズも驚くほどフィット感やクッション性がいいのである。フットベットには足裏の形状に沿う凹凸がつけられ、前へと歩き出す動きにもしっかりと対応。先端ファッションと人体工学が融合したシューズで、しかも価格はリーズナブル。こんなブランドはそうそうあるものではない。

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ストラップを取り外し、スライドタイプにアレンジできるスポーツサンダル。2点ともに、¥11,000(税込)。

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スタッフふたりの自由なスニーカーの履きこなし。男女を問わないオールジェンダーのデザインだ。身長が高くなるほどの厚底ながら軽量で柔らかく、足取りも軽いシューズ。2点ともに、¥25,300(税込)。

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異素材ミックスのスニーカーはファスナー開閉で着脱がイージー。古着にも合わせやすい厚底シューズだ。¥22,000(税込)。

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足裏の構造に基づくアナトミカルなフットベッドが足を包み込む、スエードアッパーのクロッグサンダル。¥20,900(税込)。

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窓から外光が差し込みクリーンなムードに満ちた2階フロア。奥のエリアにはお馴染みのムートンシリーズがずらりと勢ぞろいしている。

アグ® 東京 フラッグシップ ストア
東京都渋谷区神宮前4-31-12
営業:11時〜20時
定休:正月元旦
TEL:03-6271-5117
www.ugg.com/jp

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ISABEL MARANT AOYAMA STORE

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青山で働くアパレル関係者が通勤で行き交う路地裏にできたクリエイティブな直営店。

青山の路地裏に突然出現した、大きな黄色い岩山。通りを歩く人の誰もが目をとめて見入ってしまうインパクトの強さだ。ジャパン社が設立されて初となるイザベル マランの新旗艦店は、巨大彫刻が2階立て建築の外壁を覆う。芸術家の曽根裕と協業してつくりあげた通称「イエロー ハウス」である。
店内は1、2階のどちらのフロアにもメンズ、ウィメンズが置かれている。服が畳まれた平置きがほぼゼロで、どれもハンガーに掛かり実に見やすい。1970年代から現代までのスポーツ、アウトドア、エスニック、ストリート感覚が息づくイザベル マランのモードには、親しみやすさとリアリティがある。古着好きの大人男性の心にもフィットするに違いない。普段の服装をアップデートさせるのに最適な、注目すべきフレンチデザイナーズだ。

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ほぼ壁面だけに服やバッグを並べた贅沢な空間の2階フロア。

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80〜90年代のエッセンスが漂う、ゆったりと着るデニムプルオーバー。¥69,300(税込)。

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右:ロゴをグラフィカルにあしらった長袖Tシャツ ¥48,400(税込)、左:品格があるダークネイビーのコーデュロイ生地のイージーパンツ。¥63,800(税込)。

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森林や牧場を彷彿させるレトロなアウターベスト。 ¥118,800(税込)、ロゴ刺繍入りコットンキャップ。¥35,200(税込)。

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曽根裕の作品のレプリカである巨石が置かれた1階フロア。

イザベル マラン 青山店
東京都港区南青山5-9-8
営業:11時~20時
不定休
TEL:03-6427-3443
www.isabelmarant.com/jp

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Shihara Lab

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2階に設けられたラウンジスペース。今後トランクショーなども計画されている。

表参道エリアの奥まった人通りの少ない住宅地に佇むジュエリーギャラリー「シハラ ラボ」。 ミニマル彫刻のようなジュエリーのシハラを手掛ける石原勇太が、親交のある海外ジュエリーデザイナーのコアな作品を集めたセレクトショップである。実験的な運営を目指し“ラボ”の名で2014年に誕生したシハラ直営店が、当初の理念に即した形でリニューアルオープンした。製品はガラスで覆われた壁一面に整然と飾られ、あたかも美術館や博物館のよう。価格表示もされていない。気軽に入るには敷居が高いかもしれないが、覗いてみればデザイナーの世界観や精密なつくり、発想の豊かさに感銘を受けるはず。
当面の取り扱いブランドは、「アリス・チコリーニ(Alice Cicolini)」「ビビ・ヴァン・デル・ヴェルデン(Bibi Van der Velden)」「フランチェスカ・ヴィッラ(Francesca Villa)」「ニコール・ラ ディ(Nikollë Radi)」「プラウニス(Prounis)」、加えて石原自身のもうひとつのブランド「ユタイ(Yutai)」 の計6つ。ゆっくりとお気に入りを選びたいなら、2階のラウンジに行こう。くつろぎながら繊細なジュエリーの世界に浸れる。

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ワニをモチーフにしたユーモラスなビビ・ヴァン・デル・ヴェルデンのピアス。¥990,000(税込)。

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デザイナーのニコール・ラディが自らワイヤー状のプラチナを編み込み、ダイヤをちりばめたゴールドの内側に取り付けたリング。¥660,000(税込)。

 

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レトロな味わいでさり気なくラグジュアリーなつくりのフランチェスカ・ヴィッラのリング。¥572,000(税込)。

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1階の展示スペース。ブランド別にパネルがわかれている。日本でここにしかないエクスクルーシブなブランドや、他店が買付けないハイクラスな品を積極的に扱うのがこの店のスタイル。

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2階のラウンジは希望すれば誰でも行ける。1階に展示されていないジュエリーの一部もここに置かれている。

シハラ ラボ
東京都渋谷区神宮前5-15-2
営業:12時~18時 ※金〜日曜のみ営業
定休:月〜木曜
TEL:03-3486-1922
https://shiharalab.com
@shiharalab

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STUDIO NICHOLSON AOYAMA

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オンリーショップが誕生し、スタジオ ニコルソンの個性的なデニムを豊富なバリエーションから選べるようになった。

7月14日(金)にオープンしてすぐ、売れ切れ商品が続出している「スタジオ ニコルソン アオヤマ」。それほどの待ち望んだ人が多い日本初出店である。イギリス出身の女性デザイナーによる同ブランドの海外出店は、韓国に続き2番め。アジアのとくに男性にファンが多い理由は、ジャパンモードの伝統でもあるダボッとしたシルエットが親しみやすく、華奢な体型でもよく似合うからかもしれない。
スタジオ ニコルソンはトラッドやワークウェアの形やディテールを大胆につくり変え、さらりとサブカルチャーの歴史を注ぐ。この絶妙なバランスがほかにない個性で、ファッションエディターやスタイリストらを夢中にさせる理由のひとつだ。いちばんの人気アイテムはパンツ。なかでも丸みがあり丈が短いパンツを探している人なら、まず最初に足を運ぶべきがこの店である。

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左:厚手コットンの定番ボリュームパンツは、ブランドのアイコニックなバルーン調シルエット。¥59,400(税込)、右:ディテールを変貌させたオーバーサイズのアイビー風ボタンダウンシャツ。¥53,900(税込)。

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ボタンダウンシャツは肩のヨーク(切り替え)幅が極端に広い。前の胸ポケットもタブレットが入るほどの巨大サイズ。トラッドの文脈のなかでとことん遊んでいる。

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アッパーを覆うゴムの配合を変えて耐久性をアップさせたキャンバススニーカー。インソールは高級感のあるレザーだ。2色ともに、¥63,800(税込)。

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左:ビスコースリネン素材のオーバーサイズジャケット。¥104,500(税込)、右:70年代にエッジーなイギリス人たちが穿いていた短丈のフレアパンツから着想されたデニム。¥49,500(税込)。

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ショップオープン記念のシャツ+パンツセットアップ。尾州産の洗えるウール混生地を使った、たっぷりシルエット。着用モデルは店長の宮腰さん。シャツ¥46,200(税込)、パンツ¥49,500(税込)。

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表参道駅から徒歩数分のコンパクトな店。約半分がメンズだ。立地は連日大行列をつくる評判のパン屋「アマム ダコタン 表参道店」と同じ通り沿い。

スタジオ ニコルソン アオヤマ
東京都港区北青山3-7-10
営業:11時〜20時
不定休
TEL:03-6450-5773
https://studionicholson.jp

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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