いよいよ夏本番を迎えたいま、休日はどこへ行っても猛暑と行列が待ち構えているから、ちょっと外出しただけで疲れ果ててしまうなんてことも多いはず。そんな季節だからこそ、涼しくて静かな場所で過ごす時間には、大きな価値がある。グランピングというと最近の言葉に聞こえるが、元々避暑地といえば山や高原が定番。都内から少しだけ足を伸ばした山の中、雄大な自然と気ままに遊ぶ、グラマラスなアクティビティを試してみてはいかがだろうか。
日本初のグランピングリゾートとして知られる「星のや富士」では、夏の渓流釣りを楽しみつつ、深緑の中でブランチを味わう優雅なプログラム「グラマラスフィッシング」を実施中。フライフィッシングの経験がなくても、グランピングマスターからの手ほどきを受けながら、気軽にフィッシング体験を楽しむことができる。
約500年前に、貴族の高尚な遊びとしてイギリスで始まったとされているフライフィッシング。このプログラムで釣りをする桂川水系は、1981年に元アメリカ大統領のカーター氏が釣りを楽しんだ場所としても知られる人気スポットだ。富士山の北側を流れる美しい渓流の鹿留川では、イワナ、マス、ヤマメなどを狙うことができる。
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自作のフライで魚を釣るという、原始的なよろこびを知る。
1日目、まずプログラムはオリジナルのフライづくりから始まる。フライとは、水棲昆虫を模した毛針のことで、さまざまな色や形で数多くの種類があり、フライフィッシングに欠かせない道具のひとつ。狙う魚や、その魚が好む虫の種類など、渓流にまつわる話をグランピングマスターから教わりながら、河口湖を望むキャビンで世界にひとつのフライづくりに没頭する。
翌朝は早起きをして朝食を済ませてから、約1時間かけて山中のフィッシングスポットへと移動。深緑の木々に囲まれた釣り場に着いたら、早朝の清らかな空気と渓流の冷たい水を肌に感じながら、自作のフライを使ったフライフィッシング体験が始まる。そこからたっぷり2時間程度、雄大な自然との対峙を楽しんだ後は、渓流沿いに設けた特別席で、川魚を使ったアウトドアブランチを堪能。イワナは瞬間燻製に、ニジマスは焚き火でスチームされ、近隣で採れたジビエや夏野菜と共に供される。自然の中で存分に身体を動かし、その自然からの恩恵である魚や野菜を口にする贅沢なアウトドア体験は、心身のエネルギーをリチャージするのには最適なアクティビティといえるだろう。
星のや富士
〒401-0305 山梨県南都留郡富士河口湖町大石1408
TEL:050-3134-8091 (星のや総合予約:9:30~18:00)
https://hoshinoya.com/fuji/