Pen最新号『スタイルのある旅道具』では、クリエイターたちの旅のお供や、チェックすべき旅道具を一挙に紹介。その中から、ローカル線通として知られる、ファッションモデルの市川紗椰さんへのインタビューを抜粋して掲載する。

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よく晴れた初夏のとある一日、市川紗椰を“旅”へ連れ出した。無類の鉄道ファンとして知られ、普段はローカル線で全国津々浦々をめぐっている彼女。この日は特別なシチュエーションで、撮影＆インタビューを行った。待ちに待ったバケーションへと向かう日をイメージし、笑顔が弾ける市川さん。底抜けな高揚感は、すべての人を無条件で笑顔にしてくれる。この日のためにと準備した服やバッグは、期待以上の輝きを放っている。旅支度を整えた市川さんに、自身が大事にしている旅のスタイルについて聞いた。

旅は主役になれる時間、気分がアガる服を選びたい 

——旅に出る時は、どんなアイテムを持って行きますか？

旅先でもリラックスできるように、自宅でふだん使っている部屋着や日用品をそのままフルセットで持って行きます。しかも現地でたくさん買い物をしたいタイプなので、その分洋服や靴は必要最小限で選ぶようにしています。

——持って行く服を選ぶ際にはどのようなことを重視しますか？

ちょうどいま着ているワンピースみたいに、サンダルやハットと合わせればリゾートで使えたり、スニーカーと合わせればカジュアルに使えたりするような、着回しの利くものがいいですね。こういう明るい色も大好きです。旅って非日常的なところが楽しくて、自分が主役になってもいい特別な時間だから、なるべく気分がアガる服を選びたいですよね。

——旅先でいちばん楽しみにしていることは？

現地の食べものですね。もちろんその土地の名産や名物もいいのですが、それだけではなく、地元の人に愛されている、隠れた名店を探すことが好きなんです。あとはコロッケが好物なので、ローカルコロッケを味わう“コロッケ・チャンス”も逃さないようにしています（笑）。その土地の日常にお邪魔して、どこにでもありそうだけど、その場所にしかないものに出合えることが、旅の醍醐味だと思っています。

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