「どこかで見たかも…」称賛されたシャーロット王女のセーラー服は、キャサリン妃による”再利用”だった?

  • 文:宮田華子
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@people – Twitterのキャプチャ画像

去る6月17日に行われた、チャールズ国王の公式誕生日を祝う式典「トゥルーピング・ザ・カラー」。17世紀以来続いている伝統の儀式であり、パレードやイギリス空軍による儀礼飛行等、見せ場の多い華やかな式典である。

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イギリスではBBCが式典の模様を朝から生中継していた。例年、王室メンバーがバッキンガム宮殿のバルコニーに立ち儀礼飛行を見守るシーンでの「王室ファッションショー」が話題となるが、今年は少し様子が違った。

パレードが終わり、ウィリアム王子&キャサリン妃の3人の子ども達が馬車を降りてバッキンガム宮殿のバルコニーに向かう場面が映し出されると、SNSで即座に「シャーロット王女のセーラー服、可愛い!」とたくさんの反応が寄せられたのだ。


後ろ姿だけで世間を釘付け…。

腰の高い位置につけられた赤いベルト、美しいひだを作るスカート。白地に赤の差し色が効いたセーラー服は、スラリとしたシャーロット王女に本当に良く似合っている。

「どこのブランド?」「デザイナーは誰?」と検索した人は多かったようだが、Peopleが「(確証はないものの)シャーロット王女が戴冠式に着用したドレスの“アップサイクル”では?」との見解を紹介している。

Peopleにコメントを寄せたのは子供服デザイナーのアマイア・アリエッタ氏。彼女はこれまで王室の子供たちの服を手掛けており、Marie Claireによると、ルイ王子が着用したネイビーのハイソックスは、アリエッタ氏のデザインのものだった。

 


赤い半ズボンとネイビーのソックスの組み合わせは鉄板だ。

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アリエッタ氏はPeopleの取材に対し、「(シャーロット王女のセーラー服は、彼女が)戴冠式(で着用した)ドレスと同じように見えます」とコメント。

「スカートの動き方が戴冠式の時のドレスとまったく同じです。しかし袖口は手直しし、襟とベルトが追加されたようです。シャーロット王女によく似合っていますね。(戴冠式は)たった数週前のことですから、(アップサイクルしたのも)納得です」

シャーロット王女が戴冠式に着用したドレスはアレキサンダー・マックイーンのサラ・バートンがデザインしたビスポーク(オーダーメイド)だ。

母・キャサリン妃もこの日、同じアレキサンダー・マックイーンのドレスを着用。白いドレスにはたっぷりと刺繍がほどこされている。

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シルバーの冠も母とおそろい。

シャーロット王女にとってアレキサンダー・マックイーンのビスポークドレスを着たのは戴冠式が初めてのことだったが、キャサリン妃は同ブランドの“上顧客”として知られている。ウェディングドレスもアレキサンダー・マックイーン製だったことは有名だ。

 


もう12年前…。今や三児の母。

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「着回し」「アップサイクル」を実践するキャサリン妃

キャサリン妃がラグジュアリーなドレスをバンバン購入していることは確かだが、実は彼女、「ファッションのサステナブル化」にも熱心なご様子。

「着回し」も得意だが、


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ヘッドドレスや髪型が違うだけで異なる印象に。

ドレスを少しだけ手直しする「アップサイクル」も得意とされる。

 

こちら↓の2枚の写真を比較してほしい。

2枚ともアレキサンダー・マックイーンのゴールドの刺繍が入ったクリーム色のドレスだが、右は2012年にマレーシア訪問で着用した時に撮影され、左は2020年、BAFTA(英国アカデミー賞)に出席した時の写真だ。袖の部分がアレンジされ、後者の方がよりエレガントな雰囲気のドレスになっている。

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もう一例、こちら↓は2017年に英国アカデミー賞に出席したときの写真。

 


こちらもアレキサンダー・マックイーンのドレス。一体何着持っているのだろう…。

こちらは↓2019年にナショナル・ポートレート・ギャラリー(ロンドン)で行われたガラに出席したときの写真。

どちらも2016年のアレキサンダー・マックイーンのフローラル柄リゾートコレクションからの一着。2017年はオフショルダーになっておりイブニングドレス感が出ているが、2019年には袖をつけ、やや大人しめの印象に仕上げている。

パーティやガラに出席するのは王室メンバーの大事な仕事であり、ドレスやラグジュアリーなアウトフィットはれっきとした「仕事着」。「衣装代」は必要経費だが、あまりに度が過ぎると批判を招きかねない難しいエリアでもある。

特にキャサリン妃はこうした点への配慮に務めていると言われている。現在チャールズ国王のもと環境保護と気候問題等「サステナブルな社会の実現」に力を注いでいる王室だが、着回ししたりアップサイクルをする等、ファッションのエコ化・サステナブルな着こなしは好感度にもつながるもの。

今回のシャーロット王女のドレスが本当にアップサイクルなのかは分からないものの、もしそうでればあれば良いジェスチャーの一例として王室ファンからは称賛されるだろう。

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一方で、王室メンバーが時折プライベートジェットやチャーターした軍用機を使用していることは大きく批判されている。

ロイヤルにセキュリティが必要なのは理解できる。しかし「サステナブル・ロイヤル」と謳うなら尚更、「小さなエコ」を積み上げるだけでなく、「大きなCO2削減」にももっと邁進してほしいものだ。

【次ページ:おまけ動画あり】「トゥルーピング・ザ・カラー」ハイライト

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パレード部分のハイライト。

 

 

バッキンガム宮殿のバルコニーで儀礼飛行を見守るロイヤルメンバー。この「お立ち台」に立つロイヤルの数は年々減少している。これは「王室のスリム化」に加え、ハリー王子やアンドルー王子等、公務を引退したメンバーが外されていることも一因である。

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 おまけ

今回もヘンテコジェスチャーで魅せてくれたルイ王子。馬の落としものの臭いは辛かったらしい(笑)。