出廷で話題…ハリー王子の“王室裁判仲間”は、「ある事件」で有罪判決を受けたアン王女だった⁉︎

  • 文:宮田華子
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このところイギリスとアメリカを頻繁に行き来しているハリー王子。戴冠式からのとんぼ返り、パパラッチによるカーチェースに含め、メディアへの登場も頻繁だ。ハリー王子にまつわる事柄は詳細に報道されているが、ハリー王子と叔母であるアン王女(チャールズ国王の妹)との「ある共通点」についてHelloが紹介している。

その共通点とは…「裁判経験があること」。ハリー王子は「裁判王子」としても知られている。APによると、現在ハリー王子は係争中の訴訟が5件もあるという。裁判は訴える側・訴えられた側、双方にとって痛みを伴う経験のはず。ハリー王子にとって「実際に法廷に立った」経験をシェアできる「唯一の親戚」がアン王女なのだ。

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愛犬が子どもにかみついた…有罪判決となったアン王女

Guardianによると、アン王女が法廷に立つこととなった「事件」は2002年4月1日に起こった。王女の愛犬、イングリッシュ・ブル・テリアの「ドッティ」(当時3歳)が、ウィンザー・グレート・パークで散歩中の2人の子どもに噛みついたのだ。アン王女は「危険なほど制御不能な犬を公共の場に連れてきたこと」の疑いで、夫のティモシー・ローレンス卿と共に起訴された。そして息子(ピーター・フィリップス)、娘(ザラ・ティンダル)と共にスラウ治安判事裁判所に出廷した。

 

裁判所から出てきたアン王女とローレンス卿(写真中央)。

Daily Mailによると、被害を受けた当時12歳の子はドッティに鎖骨を噛みつかれ、左足も2回噛まれた。7歳の子には右前腕、背中、左足に引っ掻き傷が残った。

同年11月21日の判決で、王女は500ポンドの罰金刑となり、被害者それぞれに250ポンドの賠償金、裁判費用148ポンドの支払いを命じられた。ドッティの処分は回避できたものの、訓練を受けさせること、公共の場ではリードでつないでおくことも義務付けられた。

この判決により、アン王女は王室メンバーとして初めて「刑事裁判で有罪判決を受けた人物」となってしまったのだ。(ローレンス卿は、アン王女が罪を認めたため起訴は取り下げられた)。

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王室メンバーとしては21年ぶり。法廷に立ったハリー王子。

歴史をさかのぼってみても、イギリス王室メンバーが法廷に立った例は少ない。ハリー王子は5月6~7日の2日間、高等法院(ロンドン)の証言台に立ったばかりだ。

 


高等法院での反対尋問で証言するハリー王子(法廷画)。

主要な王室メンバーが法廷に立つのは、アン王女以来21年ぶりのこと。また反対尋問で証言するのは、1891年6月に「ロイヤル・バカラ・スキャンダル」裁判で法廷に立ったアルバート・エドワード皇太子(のちの国王・エドワード7世)以来なんと132年ぶり。ハリー王子の発言と戦いぶりに注目が集まった。

 


エドワード7世(1841~1910年)が、1869年にも法廷で証言している。

ハリー王子が証言したのは、他のセレブリティと共にMirror Group Newspapers(MGN)を訴えた裁判。ハリー王子側はMGNが「電話ハッキングを含む違法な情報収集を行った」と主張しているが、MGNはそういった事実はないと否定している。

裁判は高等法院(ロンドン)において5月10日から始まり、MGB側の法廷弁護士によるハリー王子への反対尋問は6月5日が初日だった。しかしこの日、ハリー王子は法廷に現れず、裁判官をも驚かせたという。出廷しなかった理由は「6月4日は娘・リリベットの誕生日であり、(誕生日を祝った後)ロサンゼルスからのフライトに搭乗したため」。多くの人の時間を無駄にするハリー王子のこの行為に対し、批判的な報道が多かった。

翌6月6日には出廷し、MGB側の弁護士・アンドルー・グリーンと激しい法廷争いを展開した。

 


約5時間の証人尋問を終え、法廷を後にするハリー王子(2023年6月6日)。

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こんな時こそ頼りたいのは「遠くの親戚」?

苦しい時だからこそ、ハリー王子は同じ痛みを分かち合える叔母様・アン王女を頼りたいはずだ。しかしハリー王子とアン王女の関係は‟微妙”と言われている。

子ども時代からハリー王子を可愛がっていたと言われるアン王女。ダイアナ妃が死去した際も、残されたウィリアム王子とハリー王子をいたわる発言をしている。

 


ハリー王子を可愛がっていたアン王女。

しかしハリー王子とメーガン妃の「公務からの引退→アメリカ移住」の決断は、アン王女を激怒させたようだ。王室メンバーの中でも特に公務に熱心であり、「働き者」として知られるアン王女だけに、彼女の怒りは理解できる。

その後、叔母と甥の仲がどうなったのかは定かではないが、去る5月6日に行われた戴冠式で、アン王女とハリー王子がにこやかに談笑する姿が目撃された。

 


戴冠式にて。和やかに談笑するアン王女とハリー王子。

多くのロイヤルたちがハリー王子(とメーガン妃)を「それとなく避けている」状況だけに、アン王女のこの態度には注目が集まった。

しかし王室専門家のジェニー・ボンド氏は、OK!の取材に対し「公の場で何らか(騒がれるようなふるまいを)するよりも、長年仲の良かった甥っ子と立ち止まって話をすることの方が自然な流れだったと思います」とコメント。

一枚上手の叔母が、そつなく大人のふるまいをしたということなのかもしれない。

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裁判で世間を味方につけられる?

ファンも多いがアンチも多いハリー王子&メーガン妃夫妻。Netflix番組や暴露本の成功等、お金には困っていないはずの2人だが、この辺りで世間からの風当たりを和らげたいはず。今後の裁判の行方によっては、2人を取り巻くムードが劇的に変化する可能性もある。

加え王室メンバーからの冷ややかなまなざしも、アンおばさまを味方につけることが出来れば雲行きが変わるかもしれない。

まだまだ続く裁判シリーズ。世の中が2人のネタに飽きる前に風向きを変えられるだろうか? ハリー君、ここはひとつ頑張りどきかもね。

次ページ:「裁判王子・ハリー」を動画で振り返り

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2023年3月27日、“長年の友人”であるエルトン・ジョンらと共にメディアグループ「Associated Newspapers Limited (ANL)」を訴えたハリー王子。

  

2023年5月23日、自費による警察警護の求めた裁判では「敗訴」した。

 

 

王室メンバーとして132年ぶりに反対尋問で証言したハリー王子の裁判所到着シーン。乗車していた車が上空からも追われていた。

 

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【画像】出廷で話題…ハリー王子の“王室裁判仲間”は、「ある事件」で有罪判決を受けたアン王女だった⁉︎

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愛犬が子どもにかみついた…有罪判決となったアン王女

 

裁判所から出てきたアン王女とローレンス卿(写真中央)。

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王室メンバーとしては21年ぶり。法廷に立ったハリー王子。

 


高等法院での反対尋問で証言するハリー王子(法廷画)。

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エドワード7世(1841~1910年)が、1869年にも法廷で証言している。

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約5時間の証人尋問を終え、法廷を後にするハリー王子(2023年6月6日)。

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こんな時こそ頼りたいのは「遠くの親戚」?

 


ハリー王子を可愛がっていたアン王女。

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戴冠式にて。和やかに談笑するアン王女とハリー王子。

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2023年3月27日、“長年の友人”であるエルトン・ジョンらと共にメディアグループ「Associated Newspapers Limited (ANL)」を訴えたハリー王子。

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2023年5月23日、自費による警察警護の求めた裁判では「敗訴」した。

 

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王室メンバーとして132年ぶりに反対尋問で証言したハリー王子の裁判所到着シーン。乗車していた車が上空からも追われていた。