アートファン必見! 新たに誕⽣する国際アートフェア「Tokyo Gendai」が7月7日から3日間横浜で開催

  • 文:Pen編集部
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世界でアートイベントを主催しているThe Art Assembly(ジ・アート・アセンブリー)が、 7 ⽉ 7 ⽇(⾦)から 9 ⽇(⽇)まで、パシフィコ横浜にて新たな国際アートフェア『Tokyo Gendai(トウキョウ・ゲンダイ)』を開催する。三井住友フィナンシャルグループがプリンシパルパートナーに、日本航空がオフィシャルエアラインパートナー、寺田倉庫がオフィシャルフェアパートナーに、さらにヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルやインターコンチネンタル横浜 Pier 8 、シャンパーニュブランドのポメリー 、日本酒ブランドSAKE HUNDREDなど業種をまたぐ企業をオフィシャルパートナーに巻き込み、観光庁も「観光再始動事業」に採択。一大アートイベントになりそうだ。

テーマはその名の通り「コンテンポラリー(現代)」。国内外から74のギャラリーが集結し、世界的に有名なアーティストから新人アーティストまで、いま見ておきたい現代美術の作品が一堂に会する。セクションは6つに分かれる。国内外のギャラリーが集まる「Galleries(ギャラリーズ)」と、テーマに沿った作品を展⽰する「Hana ‘Flower’」、「Eda ‘Branch’」、「Tane ’Seed’」、日本の現代女性作家を紹介する「Tsubomi ‘Flower Bud’」、そして国内の芸術文化財団を取り上げる「Ne ‘Root’」だ。

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© Aida Makoto, Nitroglycerin Stew, 2012, Courtesy of Mizuma Art Gallery

各セクションにさまざまな作品を展示

Galleries(ギャラリーズ)では、会田誠らの作品を出展するMizuma Art Gallery(ミヅマアートギャラリー)や奈良美智らの作品を出展するBlum & Poe(ブラム・アンド・ポー)、名和晃平によるインスタレーションを出展するSCAI THE BATHHOUSE(スカイザバスハウス)、イギリス人アーティストのサラ・ルーカスや、デュッセルドルフを拠点に活動している女性アーティスト、カティ・ヘックの作品を出展するSadie Coles HQ(セイディ・コールズHQ)など、トップアーティストたちの作品が見られる。

また、Hana ‘Flower’では新人から中堅のアーティストたちの作品が、Eda ‘Branch’ではアジア出身のアーティスト、歴史的に重要なアーティスト、テーマに基づく作品が展示され、Tane ’Seed’ではNFT、アニメーション、映画、AR、VR、ゲームなどデジタルメディアの作品が紹介される。

さらにTsubomi ‘Flower Bud’では、笠原美智子(アーティゾン美術館副館長)と山田裕理(東京写真美術館学芸員)のキュレーションによる『Life Actually: The Work of Contemporary Japanese Women Artists』展を開催。イケムラレイコ、米田知子、山元彩香、杉浦邦恵、長島有里枝ら日本を代表する女性アーティストたちの作品を紹介する。

Ne ‘Root’は、国内の芸術文化財団による特別ショーケースを楽しめるセクションで、大林財団、福武財団、吉井財団、小田原文化財団、タグチアートコレクションがさまざまなプロジェクトなどを紹介するという。

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© Imi Knoebel, Anima Mundi Installation, Courtesy of Fox Jensen

 

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特別なイベントも盛りだくさん

期間中は、特別なイベントも盛りだくさんだ。アムステルダムを拠点に活動するピアニスト、アーティストの向井山朋子は、新作インスタレーション・パフォーマンス『figurante』を7月7日~9日に天王洲の寺田倉庫で発表する。また、彫刻家の大平龍一は、このイベントのためにつくった新作大型インスタレーション『The Circuit』を横浜のメイン会場内に展示する予定だ。

寺田倉庫のある天王洲アイルでは「TENNOZ ART WEEK」と銘打ったイベントを開催し、7月7日には複数のプログラムが行われる。TERRADA ART COMPLEX ではナイトタイム特別営業「ギャラリーナイト」や一般社団法人日本現代美術商協会(CADAN)主催による展覧会「CADAN:現代美術2023」が、WHAT MUSEUM では、アートコレクター高橋龍太郎による『高橋龍太郎コレクション「ART de チャチャチャ ー日本現代アートのDNA を探るー」展』、能條雅由による『公開制作:能條雅由「うつろいに身をゆだねて」 』の2つの企画展示とともに、特別ガイドツアーや夜間特別営業も行われる。

Super Future Kid, Frogger, 2023, Courtesy of Gana Art.jpg
Super Future Kid, Frogger, 2023, Courtesy of Gana Art

さらに、アートのトレンドや最新情報を知りたい人には、 トークセッションがお薦めだ。片岡真実(森美術館館長)、大林剛郎(大林組取締役会長、大林財団理事長)、南條史生(森美術館特別顧問、十和田市現代美術館総合アドバイザーなど)、名和晃平(彫刻家)ら日本のアート界の仕掛け人たちが集まり、国内外における現代アート業界のトレンドや社会情勢にみるアートのあり方など、多岐にわたるテーマを掘り下げるトークセッションプログラムが予定されている。

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第一線で活躍しているアート業界人がサポート

主催者であるThe Art Assembly(ジ・アート・アセンブリー)は、世界最大手のひとつであるイギリスのアートフェア開催団体。

Tokyo Gendai(トウキョウ・ゲンダイ)の共同設立者であるマグナス・レンフリューは、アジアを活動拠点にしており、ART HK(アートHK)、Art Basel in Hong Kong(アート・バーゼル香港)を創設。さらに台湾のTaipei Dangdai(タイペイダンダイ)共同ディレクター、シンガポールART SG(アートSG)の共同創設者でもある。「ArtReview(アートレビュー)」誌によるア ート界に影響力がある100人を選ぶ 「Power(パワー) 100」に2度選出されている実績ももっている。

また、フェアディレクターを務める高根枝里は、世界的なアーティストやコレクターのアー トコンサルタントとして活動しながら、Google Arts & Culture(グーグル・アーツ・アンド・カルチャー)の日本担当を4年間担った人物。SEZON ART GALLERY(セゾンアートギャラリー)のアートディレクション や、Tokyo FM『サステナ*デイズ』の司会も務めていた。

高根は開催に際し、以下のコメントを寄せている。

「Tokyo Gendaiでは、世界有数のギャラリーが魅力的なアート作品を発表すると共に、素晴らしい日本のアートシーンも紹介していきます。いま日本で起こっているアートシーンを、特別な展示やさまざまなトーク、イベントを通じて肌で感じてほしいと願っています。これほど壮大で国際的なアートフェアの日本開催は数十年ぶりとなるので、国際的な文化の交流の場にもしたいです」

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共同設立者のマグナス・レンフリュー(左)とフェアディレクターの高根枝里(右)。 ©︎Yusuke Abe

なお、出展者はセレクションコミッティ(選考委員会)によって選出されているが、選考委員会はティム・ブラム(「Blum & Poe」共同創設者)、ジョン・オドハティ(「Sadie Coles」ディレクター)、ファン・ヤジ(「Each Modern」創設者)ら、国際的にもアート業界で知られたキーパーソンたちの名前が並ぶ。

また、国内アートシーンとの関係強化のため、コンシュレイティブ・カウンシル(諮問機関)にはケンブリッジ大学教授のロベルト・チポラ、ミヅマアートギャラリーエグゼクティブ・ディレクターの三潴末雄、スカイザバスハウス代表取締役の白石正美、タカ・イシイギャラリー代表取締役の石井孝之、1717 Studio Inc. (クリス・バーデン エステート ナンシー・ルービンズスタジオ)のエグゼクティブ・ディレクター、塩野入弥生が名を連ねている。

アート好きにはたまらない、華やかな3日間になりそうだ。 

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『Tokyo Gendai』

会期:2023年7月7日(金)~7月9日(日)*7月6日(木)はVIPプレビュー

時間:7月7日(金)8日(土)11時〜19時、9日(日)11時〜17時

会場:横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)
   〒220-0012神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1

主催:The Art Assembly(ジ・アート・アセンブリー)

料金:■前売り券:¥3,000 ※6月23日(金)〜7月5日(水)まで販売 ■当日券:一般:¥4,000(1名様入場)/学生:¥2,500 (中高大学生 1名様入場)/子供:無料 (12歳以下、大人同伴に限り入場無料)

公式ウェブサイト:https://tokyogendai.com

チケット販売サイト:https://artsticker.app/events/6866?utm_content=TGhp