ニューヨーク発ファッションブランド「マークジェイコブス」が手がけるブックストア「BOOKMARC（ブックマーク）」から、日本を代表する写真家2人の写真集『金村修/TOMBSTONE PILE DRIVER』『野村佐紀子/月夜』が出版された。これを記念して、金村修が未発表作品、野村佐紀子が新作を展示する『TOMBSTONE PILE DRIVER / 月夜』展が、6月2日から東京・渋谷のBOOKMARCで開催される。

これまで一貫して銀塩フィルムにこだわり、20年以上に渡って都市の街区をモノクロームで撮影し続けてきた金村修。近年はデジタル作品や映像作品など新たな作風を開拓していたが、今回の写真展ではあえて原点に回帰。1990年代に撮影し、かつて追い求めてきた東京の都市の断片を切り取った銀塩による写真と映像作品を披露する。

1991年より荒木経惟に師事し、主に男性ヌードを多く発表、海外でも精力的に展覧会を行う野村佐紀子（Pen本誌連載「創造の挑戦者たち。」の撮影を担当）。今回の写真展は、墓前に手向けられた花たち、幼少時代から撮影しているモデルのケンタ、抑えられない感情が交差する場面を切り取った、唯一無二の新作で構成する。

写真展初日の6月2日には2人が会場に足を運び、17時からトークショー、18時からサイン会も実施される。